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popress【Alternative】サブカルチャーなど、新聞らしからぬ?話題
 

女性記者が化けて出た ホラーハウスで“変身”

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 真夏と言えばお化け屋敷。背筋が凍るような恐怖で暑さを吹き飛ばす風物詩だが、時には「驚かす側」もやってみたい−。好奇心旺盛な本紙の女性記者2人が、金沢市のめいてつ・エムザで開催中の「都市伝説ホラーハウス 開かずの扉」の先行体験会でお化けになってみた。

「ひきこさん」役に

 青白い顔に血がにじみ、目の周りにはアザが浮かぶ。メークを終えた顔は、この世のものとは思えない迫力。「われながら怖っ」

 お化け役を体験したホラーハウスは、「口裂け女」など国内外に伝わる都市伝説がテーマ。2人とも、いじめを受けて引きこもりになってしまった少女がモチーフの「ひきこさん」になった。

 本番前。メークを終え、セーラー服と白装束に着替えた。長髪のカツラをかぶり、鏡を見ながら毛をグチャグチャにかき乱す。下から上目遣いでにらむと、自分と分かっていても寒気を感じてしまう。

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 怖く見える角度やせりふをけいこするにつれ、だんだんと気分も乗ってくる。「意外とお化けも悪くないな」。高ぶる気持ちが抑えられない。

 いざ、会場へ。右も左も分からない真っ暗な部屋だ。目が慣れたところで、部屋の中央と次の部屋に続く出口付近に待機。息を潜めて入場者を待ち構える。

 バタン−。入り口の扉が閉まる音が聞こえる。お客さんが入ってきたようだ。いきなり暗闇に放り込まれ、周りはまったく見えていないらしい。壁伝いに恐る恐る進む女性3人組の様子をうかがい、気配を消しながら背後に回り込む。

「キャー」反応上々

 「わ・た・しって、醜い…?」。耳元でささやいた瞬間、絶叫が響きわたった。「キャー」「何かいる〜」。逃げようとする女性たちの前に、すかさずもう1人が躍り出る。「わたしはど〜お?」。暗闇に再び悲鳴が上がり、女性たちはものすごい勢いで逃げていった。

 こんなに怖がってくれるなんて。心の中で「うふふ」とほくそ笑む。その後も反応は上々で、中には腰を抜かしてへたり込むお客さんもいた。まさに“お化け冥利(みょうり)”に尽きるというものだ。

 ただ、中にはこちらの未熟さを見抜いたのか、全く驚かないつわものも。「あら、何かいるわ」と冷静に通り過ぎたご婦人には敗北感を味わわされた。空振りが続けば悔しさも募る。お客さんに合わせて勢いよく出たり、音もなく近づいたり、試行錯誤も重ねた。

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驚かすのも重労働

 それにしても、お化け役がこれほど重労働とは…。次々と来るお客さんを驚かし続けること30分。ぶ厚いカツラに熱気がこもり、飛び出す瞬発力も鈍りがちに。ホンモノの「ひきこさん」なら、これぐらい何でもないんだろうけど。

 体験を終え、暗い会場から明るいフロアに出た。蛍光灯のまぶしい光を浴び、一気につらい日々の仕事が待つ現実に引き戻される。「もう少し、あっちの世界にいてもよかったかな」。ふいに後ろ髪を引かれた気がした。

トンネルに霊、巨大サル伝説…

作家・オカルト研究家 山口敏太郎氏に聞く

北陸の心霊スポット

 北陸地方は、昔から距離が近い朝鮮半島の影響を多く受けていると思いますね。渡来人も多くいただろうし、「異人(まれびと)」と呼ばれる、この世の人ではない人の目撃談もある。心霊や都市伝説が定着しやすい土地柄かもしれません。

 有名なのは、昭和50年代に広まった富山県氷見市の「妖怪一尺爺(じじ)」。30センチぐらいのおじいさんが橋の欄干に座り、キセルを吹かしているという話。僕が現場を訪れた3年前には橋も新しくなり、話を知る人もいなかったのですが。

 心霊スポットでは、石川と富山の県境にある「牛首トンネル」に行きましたよ。一車線の狭くて暗いトンネルの真ん中に地蔵があって、その辺で昔、人が亡くなったと聞きました。トンネルといえば、女性の霊が出るという富山県氷見市の「頭川トンネル」へも足を運んだ。両方とも、不気味な印象でした。

 石川県能登町の通称「猿鬼神社」(岩井戸神社)には、村を荒らしていたという巨大なサル伝説が残っています。ここは猿鬼の霊をまつっているというので、興味深かったですね。

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◆「都市伝説ホラーハウス 開かずの扉」

 21日まで、金沢市武蔵町のめいてつ・エムザ8階催事場で開催。開場時間は、午前10時〜午後8時(18、21日は午後6時まで)。入場料700円。北陸中日新聞、エフエム石川、石川テレビ放送、東映主催。

 

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