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popress【Alternative】サブカルチャーなど、新聞らしからぬ?話題
 

ほろ酔い日本酒教室

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これを読めば「通」

 「オジサンっぽい」「深酔いして、翌日に残る」。そんなふうに考え、日本酒をあまり飲まない若者も多いのでは。せっかく日本屈指の酒どころとされる北陸に住んでいるのに、“飲まず嫌い”はもったいない−。ということで、石川、富山の酒蔵にその魅力や、楽しみ方を教えてもらった。「ブルーチーズと合う」「ライムジュースを足すと飲みやすくなる」。そんな意外な一面もあるという、奥深い日本酒の世界に案内する。

味、香り いろいろ

 日本酒と一口に言っても、種類は豊富だ。大きく分けると、香り高くフルーティーな「吟醸酒」、すっきりしていて香りもある「本醸造酒」、米だけで造る「純米酒」、普通酒の4種類。分ける主なポイントは、米をどれぐらい削るか(精米歩合)と、米以外のでんぷん質などからなる「醸造アルコール」を加えるかどうか。さらに「純米吟醸」「大吟醸」といった細かい分類もある。

 では、どんな料理が合うのか。酒蔵の担当者は「どの種類の日本酒も、だいたい和食に合い、その味わいを引き立てる」と口をそろえる。野菜のアクや海産物の生臭さを消してくれるだけでなく、料理の余計な油を洗い流す作用もあるという。また「チーズにも合う」との声も聞かれた。

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蔵元のこだわり

 石川、富山両県には合わせて約60の酒蔵がある。それぞれにこだわりがあり、異なる味、香りを生んでいる。

 「萬歳楽」のブランドで知られる小堀酒造店(石川県白山市)は、白山麓で収穫された酒米「五百万石」など地元産の原料にこだわる。お薦めの新酒で使ったのは、通常より1カ月遅く植えた晩植(ばんしょく)米。「普通の米より1日の気温差が大きくなることでうまみが凝縮され、酒の味がよりよくなります」

 「勝駒」をつくる清都酒造場(富山県高岡市)も、地元富山県産「五百万石」を使用。「新米のみで造り、フレッシュさが特徴。あえて出荷する酒の味を調整しない」。冬−夏にかけて味が熟成し、季節による変化も楽しめる。

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 「丁寧な酒造り」を心掛ける宗玄酒造(石川県珠洲市)は、「宗玄」の純米酒や吟醸酒を造る際、通常の半分の大きさの1トンタンクで仕込む。「コストがかかるが、酒を管理しやすく、上質な出来上がりになる」そうだ。

悪酔い防ぐ 水と燗

石川県酒造組合連合会 佐竹邦治さん(64)

 日本酒は「深酔いしやすい」とのイメージもあるが、適正量ならば悪酔いしない。ただ、焼酎やウイスキーなどと違い、一般的には水やジュースで割らないため、アルコールを多めに取ってしまいがち。

 では、どうすれば防げるか。お薦めなのは「和(やわ)らぎ水」。これはウイスキーの合間に飲むチェイサーのように、日本酒と交互に飲む水のこと。「日本酒ときどき水」を実践すれば、胃の中でアルコール分が薄まる。「二日酔いと無縁」との声もあるそうだ。

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 酒の温度も重要だ。冷酒や常温は飲みやすく、つい量が増えてしまう。加熱して飲むと、体が温まり、アルコール分が回りやすくなるので、酔いを早く自覚できる。純米酒や本醸造酒など「燗(かん)」にしても香りが飛ばない酒は、少し熱めを「チビチビ」と飲むのが良い。

 最後に「通っぽい」注文の仕方を。日本酒を飲み慣れている人は、辛口を選ぶ傾向が強い。温めてもおいしい純米、本醸造酒なら、酔いづらくかつ香りが飛ばない30℃くらいに温める「ぬる燗」が好評。「ちょっと辛めの酒を、ぬる燗で」 このフレーズを使えば「なかなか知っているな」と思われるかも。

 (担当・奥野斐)

 

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