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新時代 梵鐘よ響け 高岡の業者が初吹き

梵鐘の鋳型に流し込まれる溶解した銅合金=9日、富山県高岡市戸出栄町で

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 梵鐘(ぼんしょう)の製造で全国シェア六割以上を占める富山県高岡市の鋳造メーカー「老子(おいご)製作所」は九日、埼玉県久喜市の日蓮宗・常薫(じょうくん)寺から依頼された特大梵鐘の初吹きを行った。

 年明け最初の鋳込みを初吹きと呼ぶ。同社の元井秀治社長(63)は「今年は特大の鐘からスタートでき、喜んでいる」と一年間の仕事に期待を込めた。

 同寺の廿楽(つづら)勝純住職、懇意にしている福井県越前市の栄久寺住職らが工場で読経と祈りをする間に、クレーンでつるされた取鍋(とりべ)から真っ赤に溶けた一〇〇〇度以上の銅合金が鋳型に注がれた。

 鐘の大きさは高さ約一・八メートル、外口径は約一・〇六メートル、重さは約千五百キロ。九月に完成し、十月以降に納品する。

 常薫寺の梵鐘は第二次世界大戦で供出。鐘楼堂は国道の拡幅工事の際に解体された。寺は二〇一二年に移転し、廿楽住職と住職の母フミさん、檀家(だんか)の三者で鐘楼堂の再建を計画した。

 廿楽住職は「戦前あった鐘楼堂を再建できることはうれしいこと。七十年以上できなかった除夜の鐘を新元号になる今年の大みそかで響かせることができる」と完成を心待ちにした。 (武田寛史)

 

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