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薬師寺「水煙」高岡銅器で 相輪再現 すべて請け負う

解体修理で薬師寺東塔の塔頂部から取り外して公開された水煙=2013年、奈良市で

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 奈良・薬師寺で進む東塔(国宝)の解体修理で、塔頂部に立つ相輪の装飾物「水煙(すいえん)」の制作を、富山県高岡市の伝統工芸高岡銅器振興協同組合が手掛けることになった。組合が十一日、発表した。経年劣化を含めて実物と同じものを造る。これで東塔相輪の解体修理すべての作業を請け負うことになる。

 水煙は火災から塔を守る祈りが込められている。青銅製の板状の四枚からなり、一枚は高さ約二メートル、底辺の長さ八十センチ。飛雲と笛を奏でて舞い降りる飛天(天人)が透かし彫りされており、羽根のように相輪(高さ約十メートル)に付く。

 同組合は創建時(七三〇年)からの実物をスキャンした3Dデータを基に原型造りから鋳造、着色して仕上げ、十二月下旬に納品する。相輪に付けられ、実物は劣化を防ぐため保管される。水煙の制作は、奈良県が発注し、組合が落札した。昨年には、相輪上部の「宝珠」などを同様に落札し、今年五月に納品した。

 梶原寿治理事長(66)は「千三百年の年月を経た相輪を忠実に再現するのは非常に困難な仕事だが、次への布石になる大きなチャンス。高岡銅器の総力を挙げてやり遂げる」と話している。 (武田寛史)

 

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