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まぶたの裏 極楽浮かべ 立山・芦峅寺 女性110人「布橋灌頂会」

編みがさに白装束、目隠しをして「布橋」を渡る女性たち=24日、富山県立山町芦峅寺で

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 女人禁制だった立山に登る代わりに、目隠しした白装束の女性たちが橋を渡って極楽往生を願う伝統儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」が二十四日、立山の麓、富山県立山町芦峅寺(あしくらじ)の県立山博物館遥望館(ようぼうかん)前広場などで行われた。立山の庶民信仰の厳かな儀式を大勢の観衆が見守った。

 布橋灌頂会は一八四〇年代の江戸時代後期に立山山麓の芦峅寺で確立したとされるが、明治初期の排仏棄釈(はいぶつきしゃく)で一時途絶えた。一九九六年の「国民文化祭とやま」で百三十六年ぶりに再現され、その後、地元住民らが二〇〇五年に本格復活させた。一一年からは三年ごとに開催されている。

 今年は抽選などで選ばれた過去最多の女性百十人が県内外から参加。白装束の女性たちは、此岸(しがん)から彼岸(ひがん)へ向かう象徴として、閻魔堂(えんまどう)で罪を悔いる懺悔(ざんげ)の儀式を終えた後、僧侶に導かれて三筋の白布が敷かれた朱塗り布橋を渡り、対岸のうば堂へ向かった。布橋の下を流れるうば堂川をあの世とこの世を隔てる「三途(さんず)の川」に見立てている。一連の儀式を初めて目にしたという近所に住む女性は「何か荘厳な感じがして感動した」と話した。 (渡部穣)

 

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