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Vサイン子どもたちにも 富山に障害児の卓球サークル

卓球ラケットの使い方を教える原田公久さん=富山市蜷川の市障害者福祉センターで

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半身不随の男性 発足へ尽力

 障害児と保護者が交流を深める卓球サークル「どんぐりっ子」が一月から本格的に活動を始める。左半身不随の無職原田公久さん(70)=富山市=と、障害児の母親たちが中心だ。原田さんは「生きる糧にしてほしい」と願う。(山中正義)

 原田さんが代表を務め、健常者と障害者でつくる「とやま障害者交流卓球 富山サンウェーブス卓球クラブ」に昨年、市内の障害児が入ってきたことがきっかけ。クラブは高齢者が多いため、原田さんは子どもたちが気軽に楽しめる場を設けることを母親たちに提案し、サークルが発足した。

 原田さんは小学四年生の時、授業中に頭痛に襲われ、意識を失って倒れた。脳内出血が原因だった。三日間寝たきりとなり、医師からも「助からない」と言われたという。一命を取り留めたが、左半身が動かない障害が残った。

 卓球を本格的に始めたのは五十歳の時。二〇〇〇年の「とやま国体」開催が決まったことがきっかけで、出場を目標に掲げた。出勤前の二時間の素振り、仕事後の千本サーブを毎日、二年間欠かさずに続け、目標を達成した。

 「同じ喜びを障害のある人に体験させてあげたいと思った」。卓球は障害者にとって、自分のペースに合わせて体を動かせ、サッカーなど団体スポーツより取り組みやすいという。「何でもないことが障害者にとってはVサイン。ちょっとしたことができれば、次もできると思ってくれる。卓球がきっかけになれば」と期待する。

 「どんぐりっ子」のメンバーは現在、自閉症の小学生四人と、その保護者三人、原田さんの計八人。昨年十二月十六日には、富山市蜷川の市障害者福祉センターで初練習し、和やかな雰囲気で卓球を楽しんだ。

 同市浜黒崎小五年の日南田啓人君(11)は「スマッシュが楽しい。もっとうまくなりたい」と笑顔。母恵美さん(44)は「夢中になれることがあればという思いだった。ここなら親子で楽しめる」と目を細めた。

 一月十三日から毎月第二、四日曜日に同センターで活動する。障害を問わず、仲間を募集している。問い合わせは、日南田恵美さん=電090(5177)4701=へ。

 

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