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危険作業主任を書類送検 白山の製紙工場3人死亡

 石川県白山市相川(そうご)新町の製紙会社「中川製紙」の工場で六月、作業員三人が硫化水素中毒で死亡した事故で、県警は六日、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで、同社の危険作業主任者の男性顧問(68)を書類送検した。金沢労基署も同日、この男性と同社を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。

 県警と金沢労基署の送検容疑ではともに、男性が硫化水素の発生が考えられるタンクでの作業に立ち会い、安全対策を指示すべきだった「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」だったのにもかかわらず、怠ったとされる。

 金沢労基署によると、男性は当時現場におらず、作業員がタンク内へ入る前に換気などを指示しなかった。タンク付近に日ごろから防毒マスク、酸素ボンベ、救出用はしごなどを備えておかなくてはいけなかったが、置いていなかった。

 県警、金沢労基署はともに、認否を明らかにしていない。

 事故は六月六日午前三時半ごろ発生。溶かした古紙に希硫酸などを混ぜた液体を入れた、深さ約五メートルのタンクに、異物を除去するため入った丸谷圭一さん=当時(57)、金沢市三口新町四=が倒れた。助けるために入った飯田弘さん=当時(49)、白山市新田町=と中村健司さん=当時(27)、同市番田町=も相次いで倒れ、死亡した。

 県警などによると、液体が一定期間ためられていたため、高濃度の硫化水素が発生。安全対策の指示を受けていなかった丸谷さんらは、硫化水素濃度を測定せず、マスクを着用しないでタンクへ入った。

 

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