トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

台湾まで魚きときと 富山空港発 輸送1日短縮

台湾へ輸送するため箱詰めされる鮮魚=いずれも8日、富山市の岩瀬漁港で(山中正義撮影)

写真

射水の会社試験 来月から定期輸出へ

 きときと(新鮮)な魚を台湾へ−。富山県射水市の水産卸会社「魚河岸(うおがし)」が八日、富山市の岩瀬漁港に水揚げされた鮮魚を富山空港から旅客機に載せて台湾へ輸出する試験輸送を始めた。羽田(東京)経由に比べて時間が大幅に短縮され、水揚げされたその日のうちに台湾の店頭に届けることができる。来月からの定期輸出を目指す。(山中正義)

東京経由は36時間

 「(輸送時間が)一日以上違ってくると鮮度が全然違う」。出荷準備を見守る魚河岸の広島順三社長(52)は自信を見せた。

 漁港から富山空港までは直線で二十キロにも満たない。競りから箱詰め、輸送を含めて八時間で台湾に鮮魚を届けることができる。東京経由の場合、早くても三十六時間はかかっていた。

 今月中に五回試験して輸出の手続きを確認し、来月十二日に台中市でオープンする氷見海鮮丼粋鮨(いきずし)の海外初店舗への供給を始める。その後は、週に四便運航する台北便のうち日曜を除いた平日三日を使い、来年中には一日五百〜六百キロを定期的に輸出したい考え。輸送費などコストを含めると現地では日本向けの一・五倍ほどの価格で販売することになるという。

箱詰めされ富山空港から試験輸送される鮮魚

写真

 試験輸送の初日はアジ、ブリ、スズキ、カツオ、マダイの計三十五キロを空輸し、現地の日本料理店などにサンプルとして提供。広島社長は「富山の魚を知って、富山にも来てみたいと思ってもらえたらいい。富山のために頑張る」と意気込む。

 とやま市漁業協同組合の網谷繁彦・代表理事組合長(62)は「切望していたことが実現してうれしい。魚価が低迷する中で、価格の安定化につながれば」と期待した。

 富山空港で貨物を取り扱う「日本通運」富山航空支店によると、生鮮品を同空港から輸出するのは初めて。台北便では旅客数にもよるが、貨物は五百キロ〜一トン程度運ぶことができるという。支店担当者は今回の取り組みを「うまくいけば富山空港の実績にもなる」と歓迎する。

 地方空港を活用した台湾への生鮮品の輸出は、県外では鹿児島空港などでも実施されており、地方空港の活性化の手段としても注目される。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索