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eスポーツ「富山いいね」 「プロ発足」「本格競技会」「教委後押し」に業界注目

トヤマ・ゲーマーズ・デイの格闘ゲーム決勝で熱戦を繰り広げる2人の選手たち。右端は実況解説者=9日、富山市の富山テレビ放送で

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 電子機器の対戦型ゲームで競う「eスポーツ」への関心が富山県内で高まっている。大都市以外ではここだけ、とも言われる本格的競技イベントが既に6回を数え、教育委員会まで後援に乗り出したほか、県内初のプロチームも発足。石川県でも10月に大会が開かれる。ジャカルタ・アジア大会で公開競技となり世界の目が集まるeスポーツ。今も「おたく」などのイメージがつきまとうが、北陸での白熱が払拭(ふっしょく)の突破口となるか。

 今月九日に開かれたeスポーツ競技会「トヤマ・ゲーマーズ・デイ」。会場となった富山市の富山テレビ放送は開始前から熱気に包まれた。県内外から集まった百人ほどの参加者は若者や親子連れ、中高年に外国人も。観戦だけに訪れた人も約百五十人に上った。

 競技は格闘、サッカー、カードの三種類。ずらり並ぶディスプレーに二人ずつ向かい操作機を素早い手の動きで操り競う。カードゲームでは二人がそれぞれスマートフォンをにらみながら対戦。決勝は大型画面にディスプレーの映像が映し出され、実況解説付きの対戦に観戦者の目はくぎ付けだった。

 競技会は県eスポーツ協会が主催してきたが今回は高岡市教委や魚津市、県サッカー協会などが後援しており、会場に詰め掛けていた業界や競技団体もその盛り上がりに注目。ゲーム関係者は「eスポーツで地域を元気にとの声は聞くが、行動を伴うという観点では富山が突出している」。あるスポーツ団体関係者は教委の後援に驚き「富山でここまで動きがあることを他県に伝える」と話した。

 会場では県内初のeスポーツプロチーム設立も発表された。県eスポーツ協会の堺谷陽平会長(28)が仕掛けて代表も担う「TSURUGI TOYAMA(ツルギトヤマ)」。現在メンバー四人で年内に国内プロリーグ入りを目指す。

 「競技会をeスポーツプレーヤーの交流の場にしたい」と堺谷会長。海外ではパソコン(PC)でゲームが普及したため「PCでつなぐインターネットを介した対戦型が中心で競技という見方が当たり前だが、日本はゲーム機が主流で一人が基本。だから意識が遅れている」とも指摘するが、この日の熱気に手応えを感じた様子。イベント、プロチームの活動を通じて「誰でも楽しめるeスポーツを広めていきたい」と期待を込める。

 ◇ 

 eスポーツの県内の動きは富山テレビ放送「プライムニュース BBTチャンネル8」(平日午後四時半から)の十二日午後六時台「中島流!深掘りTOYAMA」で取り上げ、中日新聞北陸本社の中島健二編集委員が解説します。

 eスポーツ エレクトロニックスポーツの略。対戦型ゲームを用いて勝敗を競う。米調査会社によると市場規模は2017年で15億ドル(約1660億円)、22年には23億ドルまで急拡大すると予想される。日本では2019年茨城国体で都道府県対抗の大会が開かれる。

 

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