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カヌー薬物混入 示談へ 被害選手「処罰望まず」

 石川県小松市で昨年九月に開かれたカヌー・スプリント日本選手権で、飲み物に筋肉増強剤を混入された小松正治(せいじ)選手(26)=愛媛県協会=が、混入を認めて書類送検された鈴木康大(やすひろ)選手(32)との示談を受け入れる方針を九日、本紙の取材に明らかにした。十月にも交渉が進む見通しという。示談が成立すると、鈴木選手の刑事処分の結果に影響する。

 禁止薬物の混入によってドーピング検査で陽性となった小松選手は、取材に「ひどいことをされたが、一緒に練習を頑張ってきた先輩。怒りももちろんあり、しっかり反省してほしいが、今までの情がある。特に処罰を望む気持ちはない」と語った。福井県内で二十九日〜十月九日に開催される国体が終わるころから年内までの示談成立を望んでいる。

 捜査関係者によると、金沢地検は小松選手の処罰感情と示談の行方を踏まえながら、事件の重大性と社会的な反響も考慮し、刑事処分を選ぶ。石川県警が七月に「厳重処分」の意見を付けて偽計業務妨害容疑で書類送検しており、金沢地検の判断に注目が集まる。

 小松選手は小松市で五〜十日に開かれた日本選手権に出場した。昨年の事件を受け、日本カヌー連盟は飲料の保管所に係員を常駐させ、監視カメラを設置。小松選手は取材に「安心して競技に集中できた。ただ、いつどこで何が起きるか分からないので、かばんに鍵をかけていた」と話した。 (長屋文太、伊藤隆平)

 

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