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北陸発

「台風静めて」風の盆 越中八尾で始まる

哀調を帯びた胡弓の音色に合わせて踊り流す「おわら風の盆」=1日夜、富山市八尾町諏訪町で(篠原麻希撮影)

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 北陸に秋の訪れを告げる「越中八尾おわら風の盆」が一日、富山市八尾町地区で幕を開けた。哀調を帯びた胡弓(こきゅう)や三味線が奏でるおわら節と、編みがさをかぶった踊り手が三日まで静かな坂の町を彩る。

 江戸時代から三百年以上の歴史があり、台風の季節に風を静めて五穀豊穣(ほうじょう)を祈ったことから「風の盆」と呼ばれる。ひと息で歌いきる歌い手に合わせて、男女の踊り手が指先までしなやかに優美な舞を見せる。

 前日からの雨はやみ、初日は午後三時に各町内で輪踊りや町流しがスタート。ぼんぼりがともると町の風情が一層際立った。

 秋を感じさせる涼風とともにおわら節が流れ始めると、踊り手たちはゆっくり坂を下り、道の両側を埋めた観客はうっとりと見入った。

 十年ぶりに訪れたという岐阜県美濃市の介護職員須田ひふみさん(71)は「胡弓の物悲しい音と、ゆったりとした男踊りがよかった。町中の雰囲気もすてき」と話していた。

 越中八尾観光協会は、三日間で約二十五万人の人出を見込んでいる。 (柘原由紀)

 

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