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多機能段ボール開発 アイザック 日本パッケージ 最高賞相当

多機能段ボール素材を説明する開発責任者の砂田豊さん=27日、富山県滑川市栗山のアイザック・パッケージング事業本部滑川工場で

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湿気に強く、水はじく、空気通す…

 断熱をはじめ、鮮度を保つことなどができる多機能段ボール素材が、アイザック(富山県魚津市)によって開発され、日本パッケージングコンテスト(日本包装技術協会主催)で最高賞相当のジャパンスター賞を受けた。青果物や花卉(かき)の流通範囲拡大につながると期待されている。(松本芳孝)

 多機能の秘密は三層構造のコーティング。最上層に塗った特殊な塗料で段ボールの裏表に電荷の偏りを持たせマイナスイオンを発生させることで鮮度を保つことができるという。湿気に強く、水をはじくが空気を通す、印刷した際に色乗りが良いなどの特長もある。製法特許を出願している。

 パッケージ事業本部滑川工場(同県滑川市)が二〇一六年秋に開発を開始。コーティング素材から探し、三層で計約六十通りの組み合わせから最適なものを選び今年三月に完成させた。

 多機能性が認められ農林水産省の農作物海外輸送実証事業に採用された。台湾へのコンテナ船を使ったパック詰めイチゴの輸送で普通の段ボールで運んだイチゴは二日で食べられなくなったが、多機能段ボールに入れたイチゴは三十日後も品質を保ったという。

 開発責任者である同社営業部開発室次長、砂田豊さん(53)は「技術、知識を全て注いだ。世の中になかったものができた」と自信をのぞかせた。

 同社は今冬、寒さに弱く流通範囲が狭い花苗輸送による保温性の実証実験を計画する。想定通りの機能が発揮されれば世に出す。

 コンテストの表彰式は二十九日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで開かれる。 

 

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