トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

能登移住 増えよ同志 鎌倉→穴水の男性 旅企画、延べ200人参加

沖合にとめた船で談笑しながら里海を満喫する中川生馬さん(左から4人目)と林田章吾さん(同3人目)一家ら=石川県穴水町で

写真

 能登半島の恵みを満喫できる体験型の旅が、首都圏の住民らの人気を集めている。石川県穴水町に移住した中川生馬さん(39)が企画する「田舎ライフスタイル体験」。七年目を迎え、参加者は延べ二百人を超えた。中川さんは里山里海の魅力に触れることで「移住者が増えれば」と願っている。(田井勇輝)

 「海は気持ちいいね−」。横浜市の会社員、林田章吾さん(41)はお盆期間の十三日、家族で穴水町を訪れた。長男(6つ)と一緒に海水浴をし、趣味の釣りも楽しんだ。「自然が大好きで、横浜では感じられない環境を子どもに体験させられて良かった」と喜んだ。

 林田さん一家を誘ったのは、五年前の二〇一三年五月に神奈川県鎌倉市から能登に移住した中川さんだ。フリーランスで企業の広報を手掛け、インターネットのブログで移住暮らしを発信している。

 中川さんは一〇年十月に半月間ほど、能登半島をバックパッカーで旅をした。その際、穴水町を訪れ、町の自然や雰囲気、住民の人柄に引かれたことがきっかけで、移住を決めた。

 町民らの協力を得て、移住前の一二年七月から、能登半島を舞台にした旅を自主企画、「田舎ライフスタイル体験」と名付けた。「能登の面白さを肌で感じてほしい」と、体験型のプログラムを用意。伝統のキリコ祭りで、キリコを担いだり、特産のカキを水揚げしたりできる貴重な体験を提供する。ほかにも魚釣りや山菜採り、藍染め、酪農とプログラムは多彩だ。

 これまで中川さんの友人や知人をはじめ、東京都や神奈川県などに住む二百人以上が参加した。外国人にも人気が高く、米国、フランスなど十カ国以上の人たちがやってきた。

 中川さんは体験をきっかけに「能登へ移住する人が増えてほしい」と願っている。自身も旅行を通じて能登の魅力に引かれて都会から移った一人。同志を増やすことで、人口減少や過疎化、少子高齢化といった課題を抱える能登を盛り上げたいと考えている。

 旅への参加には、企画代や体験プログラムの費用、食費などのほか、交通費や農家民宿などへの宿泊代が別途必要。連絡は中川さんのブログ「田舎バックパッカー」にある「問い合わせ」ページから。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索