トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

SDGs? 国連目標? ゲームで理解 滑川の企業など開発

お金や時間などのカードをやりくりして目標達成を目指すゲーム「2030 SDGs」に取り組む参加者たち=東京・新橋で

写真

「概念は」「何のために」体感

 持続可能な開発目標(SDGs)の意味や考え方を体感することで理解を広めるためにつくられたカードゲーム「2030 SDGs」が注目を集めている。国連総会で2015年に採択されたこの目標。名称はいろんな場面で登場するようにはなったが、その概念とは何か? 何のためにどう進めるものなのか? 東京都内であったゲームの体験イベントに参加して考えてみた。(中島健二)

 ゲームは一般社団法人「イマココラボ」(東京)と富山県滑川市の企業が共同開発した。全国各地で毎月のように体験会が開かれ、数人から五十人ほどが参加している。十二日にあったイベントには業務の一環という企業や行政関係者をはじめ個人の興味で申し込んだ人ら二十人が集まった。

 ルールは、配られたお金と時間のカードを消費して経済開発や環境保全を進めるプロジェクトを実行し、その対価を蓄えて「大いなる富」「貧困撲滅」「環境保護」などの目標を達成していく。プロジェクトはそれぞれ世界の状況を示す経済、環境、社会のポイントの増減数値も定められており、ゲームが進む中で世界が変動していく。

 この目標達成の仕方がゲームの要点。プロジェクトの多くはお金を蓄えれば実行しやすいが、実行だけを求めると経済活動に偏り世界状況では環境などが後退する。このため他の目標を持つ参加者とプロジェクトを融通し合わなければ環境破壊や社会問題が拡大することになる。十二日のイベントでは過度な経済発展に気付いた参加者が最終的に協力し合う場面が見られた。

 SDGsは二〇三〇年の達成に向けて国際社会全体が目指すために設定された十七の目標。それぞれ単独の取り組みでは限界が指摘される。ゲームで結果的に生じた参加者間の融通が国際社会の協力であり、その体感でSDGs実現に必要な理解が醸成される、という仕組みだ。ある参加者は「最初は目の前のことばかり進めて経済が突出した。これは今の日本。それに気付かされてみんなが動き始めた」と驚いた様子だった。

 持続可能な開発目標(SDGs) 地球環境に配慮しながら持続可能な暮らしや社会を営むため国際社会全体が取り組む目標。2030年までの解決を目指す貧困や教育、気候変動など17の目標と169のターゲットがある。6月に富山市が「SDGs未来都市」の一つに選ばれた。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索