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日本の教育、規則 4カ国語で紹介 外国人親子に 小学校ガイド

(上)学校生活や学用品などを詳しく紹介する「外国人保護者のための小学校入学準備ガイドブック」(下)インドネシア語の入学準備ガイドブックを長男と一緒に読み、小学校の規則を理解するドゥイ・ハントさん(左)=金沢市で

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金大准教授ら作成 改訂、ネット公開も

 金沢市杜の里小学校で外国人児童が増えていることを受け、金沢大の留学生教育担当、岸田由美准教授らが「外国人保護者のための小学校入学準備ガイドブック」を英語、インドネシア、中国、ベトナムの四カ国語で作成した。日本独自の規則などが分かりやすく記され、保護者や学校現場で好評だ。(督あかり)

 杜の里小には、インドネシア、モンゴル、中国、オーストラリアの計二十八人が在籍し、二年前より外国人児童が倍増した。ほとんどが近隣の金沢大の留学生の家族だ。最初は日本語が通じず、教諭らは日本独自の教育や規則などの説明に苦慮していた。

 文部科学省の「就学ガイドブック」にある入学手続きや教育制度だけでなく、学校行事や時間割の見方なども詳しく盛り込んだ。英語、インドネシア語版を百部ずつ、中国語、ベトナム語版を五十部ずつ作成。全五十五ページで見開きの左側に外国語、右側に読み仮名付きの日本語で記してある。

 特にこだわったのが、学用品を紹介するページ。上履きや黄色帽子、体操服など品目は三十以上。目安の価格や購入できる店を記し、写真や手書きのイラストも添え、ガイドブックを見ながら指さしで買える。

 杜の里小にはインドネシア人児童が二十三人で最も多く、全員がムスリム。インドネシアの小学校ではスポーツは男女別で行うことが多く、高学年になると悩む児童もいるという。ガイドブックの体育の項目には「異性と身体が触れ合うことや肌を出すことが心配な人は事前に先生に相談しましょう」と記した。

 金沢大大学院で電気工学を学ぶインドネシア人留学生ドゥイ・ハントさん(34)は一年前、家族四人で来日した。長男のハッサン・シャヒム君(6つ)が四月に入学。日本語には自信がないが「インドネシアにも制服などのルールがあり、ガイドブックを見ればそこまで難しくない」と話し、「日本独自の体育や掃除などを通じて、息子に良い経験をしてほしい」と願う。

 杜の里小の稲垣優子教頭は「これまでなかなか細かい規則や学校側の思いが伝わらなかったが、ガイドブックを見てもらったらよく分かる。ここまで詳しい内容のガイドブックは他にないのでは」と評価する。

 岸田准教授は「金沢大の留学生は二、三年で母国に戻る家族が多く、子どもたちも日本での学校生活を快適に送ってほしい」と話す。今後は、各学校で活用できるように改訂版をインターネット上に公開する。

 

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