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朝ドラ効果「木の香笛」人気 井波彫刻師・谷口さん作製

谷口さんが作る「木の香笛」。朝ドラ効果で人気が高まっている=富山県南砺市藤橋で

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ヒロイン重要アイテム

 四月から放送されているNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」に富山県南砺市藤橋、井波彫刻師谷口信夫さん(69)が手掛けた木彫の笛が登場し、話題になっている。十三年ほど前に知人にあげた笛がNHK関係者に渡り、昨年十月、ドラマ用に注文を受けた。谷口さんは「意外に重要なアイテムになっていて、びっくりした」と話している。(山森保)

 笛は、ヒロインの楡野鈴愛(にれのすずめ)が幼なじみの律の家を訪ね、「ピーピーピー」と三回吹くと二階の窓が開き、律が現れるという場面などに使われている。ドラマでも紹介されている手塚治虫原作の「マグマ大使」でマモル少年が大使を呼ぶ笛さながらに、二人の絆を示す象徴的な役割を担う。

 谷口さんが二十年ほど前に木彫の端材を利用した土産物として考案。長さ五センチほどの木片に息が通る穴をあけ、吹き口などを刻んだ簡単な造りで、材質はケヤキやウメ、ヒノキなど。澄んだ音色が響く。木の香りがする「木の香笛」として土産店で販売してきた。

 注文されたドラマ用は、一回り大きなサイズを三個作った。「番組名などは知らされておらず、朝ドラだったので驚いた」

 笛は南砺市の井波彫刻総合会館、井波美術館などで一個千八十円で販売。「朝ドラの笛」として知られるようになり、地元でも「娘がほしがっている」と人気が高まり、ほかの土産物店からも引き合いもある。

 谷口さんは「観光客に高価な欄間や獅子頭は売れず、手軽な土産物にと作った。長く仕事をしていると思いがけないことがある。井波の木彫のPRになればいい」と話している。 

 

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