トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

ホタルイカ漁 出だし絶不調 今月 昨年の7分の1

漁船から網を引き上げるホタルイカ漁=1日、富山県滑川市沖の富山湾で(篠原麻希撮影)

写真

「今後の巻き返し期待」

 富山湾の春の味覚、ホタルイカの漁獲量が今年は格段に落ちている。三月としては昨年より四百トン以上少なく、七分の一となる見通し。ここ三十年で最低だった一九九一年の六十七トンに迫る落ち込みに、漁協関係者は頭を抱えている。(向川原悠吾)

 「自然相手だから何も言えない。でも、こんなに厳しいのはここ十年ぐらいはない」。漁師や加工業者らでつくる富山県ほたるいか協会の浦上秀雄会長(73)=富山市=はため息をつく。ホタルイカを使ったメニューをそろえる同県滑川市のレストラン「光彩」の坂野弘幸店長(39)も「例年だったら、仕入れ値が落ち着く時期なのに、今年は高値が続く。値段は変えられないので、見えないところで努力をしないと」と話す。

写真

 協会によると、今年は漁期が始まった一日から三十日までに取れたのは約六十九トン。平年以下だった昨年三月の四百九十トンと比べると、大きく落ち込んでいる。過去十年間で三月に百トンを超えなかった年はなく、突出した不漁といえる。

 県農林水産総合技術センター水産研究所は、漁期開始時に今年の漁獲量を平年の千八百五十五トンを下回る千百〜千二百トンと予想した。一一〜一三度の海水温がホタルイカの適性とされるが、今年は気温が高くなり、適温期間が短くなることが影響するとみる。三月に不漁となった年は、四月の漁獲量も少なくなる傾向があり、予想を下回る可能性が高い。

 ただ、出だしが悪くても巻き返した年も。一一年には三月の漁獲量が二百五十五トンと落ち込んだが、年間の漁獲量は事前予想を千トン近く上回り、二千四百七十五トンまで盛り返した。

 漁期は五月終わりごろまで続く。生態に関しては分かっていないことも多く、浦上会長は「これからが勝負になってくると信じて、漁を続けたい」と話している。 

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索