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神宿る立山 世界へ発信 「布橋灌頂会」PR動画制作

布橋灌頂会の動画を作ったヘイリー・アルトさん(左)と竹山雅信係長=富山県立山町役場で(柘原由紀撮影)

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 極楽浄土への往生を女性が祈願する立山信仰の伝統儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」を外国人向けにPRしようと、富山県立山町が初めて動画を制作した。一役買ったのは、昨年の儀式で外国人記者を案内し、「神様がいる」と感銘を受けた町国際交流員ヘイリー・アルトさん(26)。外国人にも荘厳さが伝わるよう仕上げている。(柘原由紀)

国際交流員が協力 英語字幕も工夫

 布橋灌頂会は、立山が女人禁制だった江戸時代に始まった女性救済の儀式。現在は三年に一回、九月に行われている。町商工観光課の竹山雅信係長(42)によると、外国人観光客をさらに増やすため、町は英語での情報発信に力を入れている。

 アルトさんは米国ウィスコンシン州出身。二〇一三年に町の外国語指導助手となり、昨年四月から国際交流員として勤務。分厚い専門書を読んで立山信仰を学び、記者たちを案内した。

 アルトさんは、儀式で女性がうば堂の中で念仏を一心不乱に唱える様子を見て「涙が止まらなかった」という。その経験から「必ず良い動画を作りたい」という強い思いが生まれたという。

布橋灌頂会のPR動画

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 昨年の儀式を映した約一分三十秒の動画には、アルトさんのアイデアが盛り込まれた。白装束に目隠しをした女性たちが朱色の橋を渡る様子や、立山連峰の頂上にある雄山神社本宮が登場。英語の字幕は文章をなるべく短くしたほか、「動画を見る人が(儀式と)個人的な関係をつくれるように」と、一人称を使い、字幕の位置にもこだわった。

 何枚もの企画書を作って力を入れたアルトさんは「本当に神秘的なところが伝わるように工夫した」と振り返る。一緒に作業を担当した竹山さんは「ストーリーが分かるようにうまくまとめてくれた」とアルトさんの奮闘をたたえた。

 動画は動画共有サイト「You Tube」で公開しているほか、海外向けに日本紹介をするイベントで上映する予定。 

 

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