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北陸初の養殖「能登うなぎ」 志賀で今春にも出荷

北陸初のウナギ養殖に取り組む荒井道雄さん=石川県志賀町西海千ノ浦で(松村真一郎撮影)

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 激減しているウナギを能登で養殖し、地元での消費につなげる取り組みが、石川県志賀町で始まっている。金沢市の会社が昨年から始め、ウナギ養殖は北陸では初めて。今春の出荷を目指しており、関係者は「地元の多くの人に『能登うなぎ』を味わってほしい」と意気込んでいる。(松村真一郎)

 「ティ・エス・ピィ」代表の荒井道雄さん(50)が通信機器販売の傍ら、昨年十月から志賀町西海千ノ浦の養殖施設で取り組んでいる。

 近年激減するウナギ資源を管理するため、水産庁は二〇一五年、ニホンウナギとその他の種の養殖を農林水産大臣の許可制にした。以前からウナギの稚魚を販売していた荒井さんは、同年にその他の種の許可を取得。奈良県の業者からノウハウを学ぶなど準備を進めてきた。

 飼育しているのは、一般的なニホンウナギとは異なる品種で、インドネシアやフィリピンで捕れるビカーラ種。現在六千匹だが、二月にも三千匹を追加する。

 養殖業者の多くは、病気予防や水質改善のため、抗生物質などの薬品を使うが、施設では薬品を一切使わない。水のろ過には、カキの特産地である石川県七尾市のカキ殻を使用して、産業廃棄物のリサイクルにも一役買っている。

 人工池で養殖することが多いが、荒井さんはアクリル水槽に入れ、成長をしっかり観察できるように工夫した。順調に育っており、「能登うなぎ」のブランドで能登のスーパーや飲食店に販路を拡大し、春には出荷したいという。

 国内の他産地並みの卸値を考えており、荒井さんは「地元の多くの人に食べてもらい、食卓からウナギが消えないようにしたい」と話している。

 事業の相談や資金調達などで県産業創出支援機構、のと共栄信用金庫が協力した。問い合わせはティ・エス・ピィ=電076(269)0878=へ。

 

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