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五輪勝負メシ 障害者が応援 自然栽培食材 選手にPR

「自然栽培の食材でアスリートを支えたい」と話す佐伯康人さん(左から2人目)=30日、東京都内で

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県内施設も参画、都内ディナーショー

 自然栽培農業に障害者が取り組む活動を展開する「自然栽培パーティ」の全国協議会が、2020年の東京五輪・パラリンピックで障害者が育てた食材を使ってもらう計画を進めている。石川県内の障害者就労支援施設も参画しており、30日には東京都内のレストランでアスリートを招待したディナーショーを開催。石川の野菜も登場し、有名選手らに取り組みをアピールした。(松村真一郎)

 協議会は、自身も障害のある三つ子を持つ佐伯康人さん(50)=松山市=が、一五年に立ち上げた。農薬を使わず、雑草や虫などと共生しながらの農業を展開。障害者が生き生きと農作業する姿が注目を集め、現在は全国で九十カ所以上の施設や団体が参加する。

 今回は障害者が作った安心安全な食材を、海外の人にも知ってほしいと、トップアスリートが集う東京五輪・パラリンピックでの提供を発案。アスリートや料理人らの賛同も得てディナーショー開催にこぎ着けた。

 会場には、パラバドミントン日本代表の豊田まみ子選手、ブラインドサッカーの落合啓士選手、サッカー元日本代表の高原直泰さん、料理を監修した大会組織委員会顧問の三国清三シェフら三百人が出席。リンゴのスープや、柿やゴボウ、ニンジンのサラダなど十種類以上の料理が並んだ。

 石川県津幡町の就労支援施設「米ライフ」を運営する「愛昴(あいすまる)」は自然栽培で作った米粉を提供、ショーではパンに使われたほか、同町の就労支援事業所「リハスファーム」で障害者ら十人余が栽培したハーブもハーブティーに使われた。

 愛昴の相良景子専務は「アスリートに食べてもらう機会は少ないので提供できてうれしい」と喜び、リハスファームのサービス管理責任者、藤島健一さんも「食材に選ばれれば働く利用者のモチベーションアップにつながる」と期待する。

 アスリートにも好評で、落合選手は「今回のディナーショーを、東京五輪・パラリンピックに向けた飛躍の契機にしたい」と話していた。同協議会の佐伯さんは「私たちも食材を作る“アスリート”として、世界で活躍する選手たちの食を支えたい」と力を込めた。

 

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