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仲代さん語り手 映画「憲法を武器として」 北陸初上映 市民の力で

【上】映画の上映会を企画する草野真理子さん(右)と稲塚秀孝監督=8日、石川県七尾市で【下】「恵庭事件」を題材に憲法の意義を問い直す映画「憲法を武器として」の一場面=タキオンジャパン提供

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七尾の女性 協力を呼び掛け

 石川県七尾市の女性が、今夏に公開が始まった映画「憲法を武器として」の自主上映会の実現に向け、準備を進めている。能登にゆかりある俳優仲代達矢さんがナレーションを務め、憲法の大切さを伝えるストーリーだ。北陸地方での公開予定はないが、監督とも直接交渉。「上映できるよう、仲間を集めたい」と、本紙を通じて協力者を募っている。(松村真一郎)

 映画は、自衛隊が違憲か合憲かが裁判で争われた「恵庭事件」を題材にしたドキュメンタリー。北海道出身の稲塚秀孝監督(67)が、判決から五十年を迎える今年に合わせて製作した。

 上映に向けて動きだしたのは、主婦の草野真理子さん(69)。七尾市の能登演劇堂で映画のポスターを見つけ、県内でも上映したいと稲塚監督に直接連絡をとった。八日には市内を訪れていた監督に会い、映画の内容を聞き、上映会を開催するために助言をもらった。

 稲塚監督は仲代さんと四十年来の付き合い。仲代さんが主宰する無名塾の役者も十人以上出演している。

 北陸初の上映会の実現に向けて、稲塚監督は「石川県には空自小松基地がある。海外派遣など『既成事実』を積み重ねてきた自衛隊を考える上で、上映できれば意味がある」と話した。

 草野さんは「改憲の動きが起きている今、上映を通して、自衛隊の存在や戦争をしないと決めている憲法の意味を一人一人が考えることにつなげたい」と力を込める。憲法を考える輪を広げ、上映会を実現させたい考えだ。問い合わせは、草野さん=電0767(58)3155=へ。

 恵庭事件 1962年12月、北海道恵庭町(現恵庭市)で20代の酪農家の兄弟が、隣接する陸上自衛隊演習場からの騒音で、牛の乳量や家族の健康に悪影響が出たことに抗議し、演習用の通信線を切断。自衛隊法違反(防衛供用物損壊)に問われた。被告と弁護側は、自衛隊は憲法9条に違反するとして、自衛隊と自衛隊法の違憲を主張。札幌地裁は67年3月に「無罪」としたが、自衛隊の憲法判断は回避した。自衛隊裁判の代表例とされる。

 

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