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金沢大 がん克服に貢献 ナノ内視鏡 開発へ

「がん克服に一歩近づく」と話す山崎光悦学長(左)と福間剛士教授=26日、金沢大角間キャンパスで

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 金沢大は、細胞の表面や内部をナノレベル(十億分の一単位)で観察できる世界初の「ナノ内視鏡」の開発に乗り出す。実現すれば、がん細胞の機能をより詳細に分析することができ、がん研究や治療改善への貢献が期待される。本年度中に同大角間キャンパスに「ナノ生命科学研究所」を新設する。山崎光悦学長らが二十六日記者会見し、明らかにした。(堀井聡子)

研究所 年度内に新設

 ナノ内視鏡は、生きている細胞の中に挿入しタンパク質や栄養素、核酸の働きを観察することができる。がん細胞と正常な細胞を、分子や原子レベルで比較することで、解明されていなかったがん細胞の働きを解明し、効果的な治療につなげる。

 研究所では、分子の動きを捉える「原子間力顕微鏡技術」や、分子の複合体「超分子」の研究など、同大が先進的に取り組む研究分野の知を融合させ、開発を進める。基礎技術は五年で完成させる予定という。

 山崎学長は「がん克服に一歩近づく研究。細胞の表面や内部の、今まで見られなかった部分を見ることができる。世界に貢献したい」と期待を寄せた。

 研究所代表を務める同大理工研究域電子情報学系の福間剛士教授は「あらゆる生命現象を理解するには、生命の根本である細胞を理解する必要がある。がん研究だけでなく、生命科学の広い分野で応用できる基礎研究になる」と説明した。

 研究所は既存の施設を利用し、英国とカナダにも本年度中に研究拠点を置く。まずは研究員約四十人でスタートさせ、全体で百人規模にする予定。

 事業は、高水準の研究拠点形成を目指す文部科学省の「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択され、十年間で最高七十億円の支援を受ける。同大としては過去最大規模の助成額になる。

 WPIは二〇〇七年度から始まり、金大で十例目。本年度は金大と東京大の二大学が採択された。

 

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