トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

金沢の音楽レーベル設立 15周年 活躍へ ライブ重要に

「RallyeLabel」のCDを手に音楽市場の変化について語る近越文紀代表=金沢市長町で

写真

 CD不況といわれる中、全国の音楽フェスで注目されている二十代のバンド「DATS(ダッツ)」。彼らが所属する金沢市長町の音楽レーベル「Rallye Label(ラリーレーベル)」は、今年で十五周年を迎えた。近越(ちかこし)文紀代表(43)に、地方では珍しい音楽レーベルを通じた音楽市場の変化と展望を聞いた。(聞き手・督あかり)

 −ラリーレーベルを設立したきっかけは。

 音楽好きで、学生時代にDJをやっていた。金沢の雑貨屋でアルバイトもしていて、大学卒業後は半年フリーターだった。一九九九年に金沢の香林坊で自分の好きな雑貨やCDなどを扱う店「ラリー」を始めた。

 レーベルは二〇〇二年、友人と一緒に遊び半分で四曲ほど入ったCDを作ったのが始まり。当時、僕が好きなアーティストのインタビュー記事を店のホームページに掲載したら、英国アーティストに声を掛けられて日本向けCDを出した。洋楽の市場は今より活気があり、海外アーティストを出すレーベルとして認識されるようになった。

 −ラリーレーベルのCDのジャケットは、おしゃれで印象的。

 手元に残したいものを作りたい。海外アーティストの場合、日本の美的感覚と少し違うので、ジャケットから音をイメージしやすいようにイラストレーターや絵本作家に頼むことも。

 −最近は東京を拠点にするDATSとLUCKY TAPES、若手バンド二組が好調。背景は。

 今の若い世代は、音楽のジャンルの線引きがなく、聴き方が自由。僕がレーベルを始めた当初はCDが主流だったが、今はYouTubeなどで聴く人が多い。一方で、ここ十年で各地で音楽フェスの文化が定着した。ライブに定評があるSuchmosなどが、前述の二組と同世代バンドで活躍している。ライブが良いアーティストが強い。

 −金沢を拠点にする理由は。

 東京は仕事をするのに楽な面もあるが、無駄なノイズが多い。私の仕事はパソコンがあればどこでもでき、北陸新幹線でアクセス面も良くなった。金沢には同じ仕事をしている人がおらず、ゆっくりした時間の流れの中で自分の好きなことができる。

 −今後の展望は。

 十五年間で音楽の消費のされ方が変わり、音楽のビジネスモデルは過渡期。ライブの重要性は増すだろう。金沢でラリーレーベルらしいフェスができたら良いと思う。でも、肩の力を抜いて、アーティストと一緒に楽しみながら音楽を作っていきたい。

 ラリーレーベル 国内アーティスト21組が所属し、海外15組とライセンス契約をしている。2007年ごろ、英国出身バンド「Kyte」のCDが累計数万枚売れた。国内の女性アーティスト「sugar me」や「YeYe」は、CM音楽も多数手掛ける。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索