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北陸発

五輪への道 白銀に描く アルペン 金沢・内川中出身の小山

2月の世界選手権の男子大回転で滑走する小山陽平選手=サンモリッツで(共同)

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世界の壁へ挑む19歳

 石川県で育ったトップスキーヤーが五輪切符に挑む。金沢市内川中学校OBの小山陽平選手(日体大一年)が、平昌冬季五輪がある大事なシーズンを迎える。昨季は世界選手権(スイス)に初挑戦し、大回転で四十二位。百分の一秒を争うレースでトップとの差は二回合計10秒24の大差で「高い壁」を痛感した。この経験を糧に、世界に少しでも近づけるか−。

 高校卒業間際の二月に挑んだ世界選手権は世界との距離を痛感する機会となった。欧州勢が上位を占めるアルペン界で、トップはワールドカップ(W杯)個人総合六連覇の絶対王者、二十八歳のマルセル・ヒルシャー(オーストリア)。経験の差もあり比較はできないが、大きなタイム差に「この競技は0・5秒差でも大きいのに…。天と地と言っていい」。思わず、苦笑いが浮かんだ。

小山陽平選手

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 それでも大舞台で得たものがある。「スタート前はいつも、コース下見で確認したことを頭の中で整理する。世界選手権もそうしたけど、体が動かなかった。緊張して頭が整理できなかった。いい勉強になった」

 世界選手権の直後に行われたアジア大会では、大回転で金メダルを獲得。すぐに修正する器用さをみせ、結果を残した。身長一六七センチ。「パワーでは劣るが、細かい動きや対応力はほかの選手よりある」。自身の強みを冷静に受け止める。

 この夏、全日本スキー連盟の強化指定選手として派遣された欧州合宿で氷河を滑り込んだ。秋以降も再び海外合宿が予定される。オフの日といっても「遊びに行くよりは、次の練習に備えるためにも体を休める」とケアに余念がない。

 現実的な目標は二〇二二年北京冬季五輪。ただ、平昌五輪も「もちろん出たい」と本気でチャンスをうかがう。トリノ五輪四位の皆川賢太郎氏(現・全日本スキー連盟競技本部長)が一四年に引退し、現在は三十四歳のエース湯浅直樹選手(スポーツアルペンク)が引っ張るアルペン日本男子陣。この冬、新星に注目が集まる。 (上條憲也)

 こやま・ようへい 1998年5月31日生まれ。金沢市内川中の時に全国優勝。高校スキー界の名門・北海道の双葉高に進み、2016年ユース五輪の大回転で銀メダルに輝いた。15年に「第25回いしかわ中日体育賞」を受賞している。

 

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