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麺なしラーメンで糖質オフ ハチバン試験販売

ハチバンが試験販売している「麺なし野菜らーめん」

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 「8番らーめん」を展開するハチバン(金沢市)が、麺が全く入っていない「野菜らーめん」を今春から石川県内で試験販売している。一日の野菜摂取目安量の半分に当たる約二百グラムを食べられるのが売り。健康志向の高まりで、炭水化物をはじめとした糖質を減らす「糖質カット」「糖質制限」の食事が注目される中、ダイエット中や血糖値を気にする人にも好評だ。今秋から全店でも導入できるか、検討している。(嶋村光希子)

野菜たっぷり ヘルシー ダイエット客にも好評

 商品名は「麺なし野菜らーめん」。スープの中にキャベツやモヤシ、タマネギといった野菜とチャーシュー、メンマが入っているのみ。定番の「8」マークのかまぼこもある。味は従来の味噌(みそ)、塩、醤油(しょうゆ)、とんこつ、バター風味の五種類から選べる。

 以前からお年寄り客を中心に「野菜はたっぷり取りたいが、麺は抜いてほしい」と求める声が多く、店が個別に対応していた。現在、金沢駅店など石川県内の直営四店舗で試験的に提供している。ハチバンの担当者は「売れ行きはまだ全体の1%ほどだが、お客さまの健康志向に対応したい」と話している。

 通常の「野菜らーめん」が税抜き五百六十円なのに対し、「麺なし」は同四百五十円。麺の量が半分の「小さな野菜らーめん」は同四百七十円。ハチバンは北陸三県を中心に約百二十店を展開。海外もタイと香港に約百二十店がある。

 糖質はご飯やパン、麺類などの炭水化物や甘い物に含まれ、過剰に摂取すると、肥満や高血圧といった生活習慣病の要因になるとされる。調査会社の富士経済(東京)によると、「糖質オフ・ゼロ」の食品市場は二〇一六年に全国で三千四百億円超で、今後も拡大を見込む。

 食品業界では回転ずしチェーン「無添くら寿司」を展開するくらコーポレーションが今月、シャリの代わりに酢漬けのダイコンにするすしを発売することを発表。食品や飲料メーカーも低糖質麺や糖質オフビールなどの商品を投入している。

パン、洋菓子 北陸で続々

 「糖質制限」は北陸の店舗でも浸透しつつある。

 石川県野々市市では6月、「糖質OFF(オフ)キッチン ニクータ」という名前のレストランが開店。ローストビーフやかたまり肉といった、ご飯なしでも満足できるメニューを提案する。シェフの谷口喜敬さん(51)は「ダイエット中の人に喜ばれている」。

 糖質を抑えたパンを製造、販売するのはMOYU(モユ)工房(富山市)。「ふすま」と呼ばれる小麦の皮やおからを使う。滝内厚子代表(58)は「低糖質だが食べにくいとされるふすまパンを、甘酒を加えて食べやすくした」と話す。堀田洋菓子店(金沢市)は業界に先がけて7年前から「糖質オフスイーツ」を手がける。ロールケーキやシュークリーム、焼き菓子など20種をそろえる。店主の堀田茂吉さん(61)は「食生活の改善をしたい人にも好評」と手応えを語る。

方法誤ると 健康に害

 糖質制限に詳しい浦田クリニック(富山県魚津市)の浦田哲郎理事長(61)は「糖質の摂取を減らして運動することも合わせれば、内臓脂肪や皮下脂肪が減り、体重減につながる。肥満や高血圧など生活習慣病も防げる」とメリットを語る。一方で「間違ったやり方や持病のある人は、かえって健康を害する恐れがある。タンパク質や脂質などもしっかり取ることが重要」と指摘する。

 

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