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「中越弁慶号」輝きいぶし銀 城端線120年 開業当初に活躍

油を染み込ませた布で「中越弁慶号」の車体を磨く西日本鉄道OB会砺波分会の会員ら=15日、富山県砺波市の砺波チューリップ公園で

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 富山、石川両県内初の鉄道としてJR高岡駅(富山県高岡市)から城端駅(同県南砺市)を結ぶ城端線(二九・九キロ)が開業して来月四日で百二十年。開業当初に同線で活躍した蒸気機関車(SL)が同県砺波市の砺波チューリップ公園で保存されている。十五日に元国鉄職員らでつくる西日本鉄道OB会砺波分会が清掃した。

 このSLは「中越弁慶号」の愛称で親しまれ、一八九六年に英国で製造され、翌九七(明治三十)年開業した中越鉄道(現城端線)を走行。一九二四年まで客車や貨車をけん引した後、電気化学工業青海工場(新潟県糸魚川市)で貨車の運搬などに使用。六五年に砺波市が譲り受け、同公園で展示されている。

 二十一日から五月五日までのとなみチューリップフェアの期間中はガラス張りの建物が開放され、間近で見ることができる。OB会は保存当初の国鉄時代から五十年余り清掃を続け、この日はJR社員やあいの風とやま鉄道職員らを含め十五人が油で車体を拭いてつやを出し、建物のガラスを水洗いした。

 分会の佐野友嗣会長(72)は「明治時代のSLは全国的にも珍しく、開業当初の三両で残っているのはこれだけ。いぶし銀のSLで皆さんを迎えたい」といとおしそうだった。(泉竜太郎)

 城端線 1897年5月、私鉄「中越鉄道」として、現在のJR新高岡駅付近にあった黒田仮停車場−福野間で開業。8月に福野−福光間、10月に福光−城端間開業。翌年1月に高岡に延伸した。同年11月に官営鉄道の金沢−高岡間が開業し、黒田仮停車場を廃止。1920年、国有化され中越線となり、42年に城端線に改称された。

 

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