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障害者お手製 水引アクセ 新・金沢土産 静かなブーム

手作りされる加賀水引細工のアクセサリー=金沢市彦三町で

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 和紙をこよりにした飾りひもを立体的に結って仕上げる装飾「加賀水引細工」。金沢市内の障害のある人らが手掛けた加賀水引のアクセサリーが観光客の若い女性を中心に人気を集めている。JR金沢駅の商業施設「あんと」で扱われ、売り上げは北陸新幹線の開業前の三倍にもなっている。(岡本真穂)

 数本の飾りひもを組み合わせたり、結んだりして作った梅の形。ゴムをつけてヘアゴムに、フック状の金具を通せばピアスになる。

 作るのは金沢市彦三町の就労継続支援A型事業所「VSサポート」に通う障害のある男女十四人。知的障害がある三十代女性は「商品になるのが楽しい」とほほ笑む。一番人気の梅の花の形をしたヘアゴム「結び花」は、「昨年のピークの時で月に八百個近く出荷した」と職業指導員の川本貴美代さん(45)は話す。

 「結水(ゆうすい)」と名付けたブランドは二〇一三年から発売し、一四年秋から金沢駅内で土産物として置き始めた。現在はあんとの土産物店「モリシタ」で販売され、昨年秋には売り場面積も拡大。商品の種類は、当初の三倍の三十に増えた。

 観光客でにぎわう週末、東京から旅行に来ていた言語聴覚士の荻沼めぐみさん(28)は「金沢の特産品だし、女友達へのお土産にちょうどいい」と、水色のヘアゴムを手に取っていた。

 加賀水引細工は大正時代に金沢の職人が始め、石川県の希少伝統工芸に指定されており、「結水」は金沢らしさと、ピアスが千五百円程度などの価格設定と相まって静かなブームを呼んでいる。

 事業所の芝山志都子社長(59)は「水引を作り始めてから事業所利用者の集中力が上がり、明るくなった。商品が売れて自信になって一般企業での就労につながれば」と話している。 

 

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