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金栄健介 ボタニカルアートの世界

【城下町金沢 花色もよう】 椿・天ケ下

写真

 古来、ツバキは春先から花が開く代表として木偏(きへん)に春で「椿(つばき)」と書く、日本で作られた国字だった。

 江戸時代、ツバキは大ブームとなり、多くの品種が誕生した。

 金沢でも加賀藩の先人たちは、ツバキの新種に取り組んだ。茶の湯の盛んな金沢で、ツバキは十一月からの炉の季節に生けるため、秋咲きの早咲き種の新種に取り組み、九月開花の代表種「西王母」が誕生した。

 絵のツバキ「天ケ下(あまがした)」。江戸前期、冬場から咲き、濃紅地に大白斑(はくはん)が鮮明な大輪として変化と美をもたらし「花壇細目」に名花として紹介された。

 今やツバキの花のないのは、六月と七月だけで、漢字椿は、時季がずれてしまった。 (金沢中日文化センター講師)

 

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