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金栄健介 ボタニカルアートの世界

【城下町金沢 花色もよう】 椿・白侘助

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 作家であり深田久弥の山の文化館の館長であった故高田宏さんは、椿(つばき)のことを次のように述べている。

 「椿は首が落ちるから武家が庭に植えるのを嫌ったという伝説は、それはうそだ。むしろ、散っても誇らしげに上を向く椿の特性を多くの人が愛した」という。

 以前、黒沢明の「椿三十郎」の映画で、武家屋敷の曲水の流れのある庭に落ちた椿が無数に流れ、その美しさと緊迫した画面に圧倒された記憶がある。それほど落ちた椿の美しさは、一つの美で、絵の「白侘助(わびすけ)」の風雅な白さと、ためらうほどのかれんさが、まさに「わびさびの世界」に入り込んだ。

 やっぱり、椿は日本の代表花だ。

 (金沢中日文化センター講師)

 

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