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金栄健介 ボタニカルアートの世界

【城下町金沢 花色もよう】 椿・直山家秋風楽

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 加賀藩士の椿(つばき)愛好熱は、明治期に入っても活発に続いた。

 幕末のころ、金沢の味噌蔵町に住む武士、芝山氏は、殿様の参勤交代に随行して江戸で椿の銘品を求めたり、京都方面に出兵した折、暇を見て今の兵庫県に当たる播州から椿「秋風楽」を求めたりして、各種の椿の交配に努めて名椿の「西王母」を作った。

 時代が変わっても芝山家の椿熱は続いたが、大正年間、当家が道路拡張のため引っ越しとなり、先代から集めた椿約四十株を処分し、世話した植木職が直山家にも椿の世話をした。

 絵の椿は、白の筒咲きからおわん型咲きの家名入りの「直山家秋風楽」で、椿金沢の歴史を語る椿だった。

 (金沢中日文化センター講師)

 

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