トップ > 北陸中日新聞から > 金栄健介 ボタニカルアートの世界 > 記事

ここから本文

金栄健介 ボタニカルアートの世界

【城下町金沢 花色もよう】 椿・専徳庵

写真

 正月を飾る祝い花として「椿(つばき)」は日本の冬場の花木の代表。なかでも茶人には好まれる侘助(わびすけ)系の椿は、花の少ない冬に咲き一重小輪の猪子(ちょこ)の形に似た花で、茶のわびに通じるといわれている。

 絵の「専徳庵」は、淡桃色の一重筒型の小輪で九月からの早咲き。実が熟し堅い果皮が三つに裂け、中から暗褐色の種子が二、三個現れるが、絵中央の果実は風の動きで落ちていた。

 専徳庵の母親椿は「加賀侘助」。自然の実生から生まれ、加賀侘助の母親は「太郎冠者(かじゃ)」で元親だという。

 侘助系の品種は二系統、約六十種あるらしく、描くには名前が判明しないとお手上げである。

 (金沢中日文化センター講師)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索