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金栄健介 ボタニカルアートの世界

【城下町金沢 花色もよう】 タマスダレ

写真

 雪や雨の多い金沢。民家の軒を深くし、丸太を格子にして「すだれ」をつけて家を囲むすのこや、軒先に「軒すだれ」を垂らし日よけ目隠しなど、昔から「すだれ」は広く応用された。

 その歴史は古く、万葉集に秋風で「すだれ」が動く様子を詠んだ短歌もあり、明治初期にはそれをイメージする植物が、ペルーから渡来した。

 花の中心に、秋になると三つの球が合着したような実がつく。葉は細く丸く直立し「すだれ」に似てくるところから「タマスダレ」と名付けられた。

 日本の風土によく適応し、住宅の庭や公園などに群れになって並び、白い花は「風が便りを運ぶ」の花言葉をもち、日本人の好みの花となった。

 (金沢中日文化センター講師)

 

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