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ニュースDe討論

石川県金沢市長田中3年 自分生かせる仕事に

「働(はたら)き方(かた)」について話(はな)し合(あ)う金沢(かなざわ)市長田(ながた)中学校の生徒(せいと)たち((左)から石坂(いしさか)さん、高崎(たかさき)さん、坪坂(つぼさか)さん、尾関(おぜき)さん)=石川県金沢(けんかなざわ)市長田(ながた)中学校で

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 国が中心となって取(と)り組(く)む「働(はたら)き方改革(かたかいかく)」が動(うご)き始(はじ)めました。働き過(す)ぎの生活から自分の時間を大切にする人間らしい生活へ転換(てんかん)を図(はか)ろうとしています。石川県金沢(けんかなざわ)市長田(ながた)中学校三年の生徒(せいと)たちに「働き方改革」について話(はな)し合(あ)ってもらいました。

今回の論点(ろんてん)

・「残業(ざんぎょう)しろ」と言われたら、どうするか。

・働(はたら)き方(かた)について、専門家(せんもんか)の記事(きじ)を読んでどんな感想(かんそう)を持(も)ったか。

・みんなの理想(りそう)の働き方は何か。

出席者

尾関(おぜき) あずささん

坪坂(つぼさか) 幸之丞(こうのすけ)さん

高崎(たかさき) 麻央(まお)さん

石坂(いしさか) 太一(たいち)さん

2017年1月14日4面(めん)

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「働き方改革」どう思う? 

 −日本人の働(はたら)き方(かた)が変(か)わろうとしている。国は「働き方改革(かいかく)」に着手(ちゃくしゅ)している。仕事一辺倒(しごといっぺんとう)の生活から仕事以外(いがい)の時間を持(も)ち、余裕(よゆう)ある生活を送(おく)るのが狙(ねら)いだ。みんなは、大人(おとな)になって仕事をしていて「残業(ざんぎょう)しろ」といわれたら、どうする。

重要なことなら残業も

 尾関(おぜき) 仕事で忙(いそが)しくなっても、自分の時間だけは大切にしたい。でも、どうしても残業しなくちゃいけない場合(ばあい)、きっとするだろう。

 石坂(いしさか) そう、自分の時間も大切だけど、仕事も重要(じゅうよう)。僕(ぼく)も仕事で残業しろと言われたら、よほどのことがない限(かぎ)り、断(ことわ)らないだろう。そんな考えは変えないといけないのかも。

 坪坂(つぼさか) 僕に家族(かぞく)ができたら、家族との時間を何よりも大切にしたい。でも、生活を安定(あんてい)させるのは僕の責任(せきにん)でもある。家族のため、残業しなくちゃならないのなら、残業する。

 高崎(たかさき) 自分の時間を持つのはいいこと。残業はしたくないが、安定(あんてい)した生活を送るためには、残業も苦(く)にしないだろう。

女性にはチャンスかも

 −北陸中日新聞(ほくりくちゅうにちしんぶん)一月十四日付朝刊(づけちょうかん)に「これからの働き方」と題(だい)して三人の意見(いけん)が出ている。これを読んでどう思ったか。

 尾関 記事(きじ)の中で、大塚万紀子(おおつかまきこ)さん(ワーク・ライフバランスコンサルタント)は、「これから日本は人口減(じんこうげん)の時代(じだい)に入る。人手不足(ひとでぶそく)のため男性(だんせい)中心の仕事社会から女性(じょせい)も働かないといけなくなる社会になる」と主張(しゅちょう)している。女性にとっては、「働き方改革」はチャンスが広がることらしい。

 高崎 「働き方改革」で、女性が、もっと働きやすい社会になればいいし、いろんな分野(ぶんや)に進出(しんしゅつ)できればいい。とてもいいことだ。

 石坂 永守重信(ながもりしげのぶ)さん(日本電産会長兼社長(にほんでんさんかいちょうけんしゃちょう))は残業をなくすためには、仕事の内容(ないよう)を濃(こ)くしろと言っている。一日八時間きっちり仕事を終(お)えるには、効率(こうりつ)よく働くことがより重要だ。働く時間だけ短(みじか)くすることではないようだ。

 坪坂 栗原康(くりはらやすし)さん(政治学者(せいじがくしゃ)・アナキズム研究家(けんきゅうか))は「自分らしさを犠牲(ぎせい)にしてまで評価(ひょうか)される必要(ひつよう)はない」「認(みと)められなくていい」と言っている。分からないことはないが、あまり共感(きょうかん)できない。やらない時はやらないといけない。

 −みんなにとっては働くこととは何か。理想(りそう)の働き方とは何だろう。

 尾関 仕事とは、会社にいて決(き)められたことをきちんとすること。私(わたし)はまだ、具体的(ぐたいてき)にやりたい仕事はない。家庭(かてい)を大事(だいじ)にしたいので、家の中で、自由(じゆう)な時間でできる仕事があればいいな。

 石坂 楽しい仕事がしたい。僕は以前(いぜん)、消防士(しょうぼうし)になりたかった。体力(たいりょく)に自信(じしん)があるので、それを生(い)かせる仕事だと思って。でも、いまはもっと自分にふさわしい仕事がないかなと迷(まよ)っている。

 坪坂 やりがいの持てる仕事をしたい。バリバリ働いてお金を稼(かせ)ぎたい。世界(せかい)を股(また)に掛(か)ける仕事もしたいし、政治家になって国の仕事もしてみたい。働く苦労(くろう)も気にかけない。

 高崎 私にとって働くこととは、得意(とくい)なことや才能(さいのう)を使(つか)ってお金を稼ぐこと。私は英語(えいご)が好(す)きなので日本へ観光(かんこう)に来る外国人を案内(あんない)するツアーガイドになりたい。働き方が変わるこの時、チャンスを生かし、夢をかなえたい。

  (構成(こうせい)・浦上豊成(うらかみほうせい))

感想

 尾関(おぜき) 働(はたら)くこととは何か、残業(ざんぎょう)しなければならないのか、いろいろ考えさせられた。

 坪坂(つぼさか) やりたいことが自分の仕事(しごと)になれば、働くことも楽しくなるだろう。そうなればいい。

 高崎(たかさき) 働き方を考えているうちに、女性(じょせい)と仕事について深(ふか)く学(まな)ぶことができた。

 石坂(いしさか) 残業をなくすには、効率(こうりつ)を上げることも大切になってくる。そんなに楽じゃない。 

 働(はたら)き方改革(かたかいかく) 2016年8月に発足(ほっそく)した第(だい)3次安倍内閣(じあべないかく)が本腰(ほんごし)を入れている。男性(だんせい)も女性(じょせい)も、高齢者(こうれいしゃ)や若者(わかもの)も障害(しょうがい)ある人も、一人一人のニーズにあった働き方を実現(じつげん)させていこうという狙(ねら)い。働く人のライフスタイルを変(か)え、人間として生きる充実感(じゅうじつかん)が持(も)てるようにする。長時間労働(ろうどう)をなくし、自分の時間を大切にすることも目標の一つ。かつてわが国の高度経済成長(こうどけいざいせいちょう)を支(ささ)えてきた「モーレツ」からの意識(いしき)改革が求められる。人口減少時代(じんこうげんしょうじだい)に入り、生産性(せいさんせい)の向上(こうじょう)、優秀(ゆうしゅう)な人材(じんざい)の確保(かくほ)が重要(じゅうよう)になるという。

 

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