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ニュースDe討論

石川県白山市松任中2年 人工知能(AI)進化 どう思う?

AI(エーアイ)について話(はな)し合う生徒(せいと)たち((左)から雨池(あまいけ)さん、森(もり)さん、菅本(すがもと)さん、大岡(おおおか)さん)=石川県白山(けんはくさん)市松任(まっとう)中学校で

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 人工知能(じんこうちのう)(AI(エーアイ))の著(いちじる)しい進歩(しんぽ)が、話題(わだい)になっています。既(すで)に身(み)の回りでは掃除機(そうじき)や冷蔵庫(れいぞうこ)などの電気製品(せいひん)に搭載(とうさい)され、とても便利(べんり)になっています。最近(さいきん)、囲碁(いご)や将棋(しょうぎ)の世界(せかい)でAIがトッププロ棋士(きし)たちに勝(か)ち越(こ)したほか、AIが東大入試(にゅうし)に挑戦(ちょうせん)し、世間(せけん)を驚(おどろ)かせました。石川県白山(けんはくさん)市松任(まっとう)中学校二年の生徒(せいと)たちが、AIについて話し合いました。

今回の論点(ろんてん)

・AI(エーアイ)の進歩(しんぽ)についてどう思うか。

・AIは人間を幸(しあわ)せにするのか、脅威(きょうい)になるのか。

・人間とAIと理想(りそう)の関係(かんけい)はどうあるべきか。

出席者

 大岡(おおおか) 呼夢(こゆめ)さん

 菅本(すがもと) 駿介(しゅんすけ)さん

 森(もり)  麻美(あさみ)さん

 雨池(あまいけ) 晃彩(ひいろ)さん

2016年3月16日4面(めん)

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ルール作って共存を

身の周りもっと便利に

 −AI(エーアイ)が囲碁(いご)や将棋(しょうぎ)のトッププロ棋士(きし)に勝ち越して話題(わだい)になっている。みんなは進化(しんか)が著(いちじる)しいAIについてどう思うか。

 大岡(おおおか) 囲碁や将棋のトップ棋士がAIに負(ま)けたというニュースを聞くと、AIのものすごい進化のあかし。すでに身(み)の回りに浸透(しんとう)し、掃除機(そうじき)や洗濯機(せんたくき)にも使(つか)われているし、スマホにも入っている。もうかなり人間社会に普及(ふきゅう)している。

 菅本(すがもと) 家庭(かてい)の電気製品(せいひん)だけでなく、車の自動運転(じどううんてん)の研究(けんきゅう)にもAIが使われていて、実用化(じつようか)がもうすぐだ。いろんな分野(ぶんや)にAIが利用(りよう)され、とても便利(べんり)な世の中になっている。

 森(もり) AIは、今は囲碁、将棋で人間を超(こ)えたかもしれないけど、他(ほか)の分野では、人間を超えているかといえば、はっきりしない。AIは東大入試(にゅうし)にも挑戦(ちょうせん)したが、問題(もんだい)の意味(いみ)が十分理解(りかい)できず、だめだったといわれている。人間より劣(おと)っているところもある。

 雨池(あまいけ) AIは東大入試の挑戦をやめたけど、研究を進(すす)めれば、いずれ合格(ごうかく)するだろう。残念だけど、あらゆる分野で人間の能力(のうりょく)を超えていくと思う。

人間超えて暴走が心配

−便利なAIは人間を幸(しあわ)せにすることもできるが、脅威(きょうい)になるかもしれない。

 菅本 AIのおかげで便利な社会になる。だけど、あまりに発達(はったつ)しすぎたら、全部(ぜんぶ)AI任(まか)せになり、人間は楽して働(はたら)かなくなったり、怠(なま)けてしまうんじゃないかな。

 大岡 将来(しょうらい)、AIが人間の仕事(しごと)を奪(うば)ってしまうと予想(よそう)するニュースがあった。私(わたし)が大人(おとな)になったとき、AIに仕事が奪われるんじゃないかと、とても心配(しんぱい)。それに感情(かんじょう)を持(も)たないAIは人間の気持(きも)ちを分かってくれないし、本当に人間を幸せにしてくれるのか、疑問(ぎもん)だ。  

 森 AIが人間の知能を超えてしまうと、人間がコントロールできなくなる。人間にも法律(ほうりつ)があるように、AIにもきちんとしたルールを作らなければいけない。そうしないと、人間はAIに支配(しはい)されてしまう。

 雨池 AIが人間の知能(ちのう)を超えると、人間の言うことをきかなくなる。すべてのAIに電源(でんげん)のスイッチを付(つ)け、言うことをきかなければスイッチを切ってしまう。そんなことも考えなければいけない。

 −AIと人間の理想(りそう)の関係(かんけい)は何だろう。

 雨池 AIと人間の仕事の役割(やくわり)を分担(ぶんたん)すればいい。集中力(しゅうちゅうりょく)や根気(こんき)が必要(ひつよう)な細(こま)かい仕事や、人間が嫌(いや)がる仕事、危険(きけん)な仕事をAIにさせる。人間は働く時間が少なくなり、空いた時間は人間に役立(やくだ)てる。

 森 AIは人間を助(たす)ける「ドラえもん」だよ。ドラえもんはポケットの中にいろんな道具(どうぐ)を持っていて、人間が困(こま)ったときに使う。人間の気持ちもくみとってもくれる。そんなドラえもんみたいなAIがいい。

 大岡 人間はAIに囲(かこ)まれて暮(く)らすことになる。それなら、コミュニケーションができるAIがいい。人間の気持ちを分かってくれて、優(やさ)しく話(はな)しかけてくれるようなAIがいい。

 菅本 AIをどんな分野にどこまで使っていいのか。AIの暴走(ぼうそう)を防(ふせ)ぎ、AIと人間が共存(きょうぞん)する社会をつくるため、人間はこれからしっかり考えていかなければならない。

 (構成(こうせい)・浦上豊成(うらかみほうせい)) =毎月最終(さいしゅう)日曜日掲載(けいさい)

感想

 大岡(おおおか) AI(エーアイ)のことを少し事前(じぜん)に調(しら)べてきた。難(むずか)しいテーマだったが、みんなと話(はな)していたら、楽しく感(かん)じた。

 菅本(すがもと) 討論(とうろん)に参加(さんか)してよかった。普段(ふだん)はあまり考えもしない社会の問題(もんだい)や未来(みらい)のことをみんなと話し合えた。

 森(もり) 興味(きょうみ)がなかったAIについて、じっくり考えることができた。AIはこれから私(わたし)たちに深(ふか)く関(かか)わってくると思う。

 雨池(あまいけ) 他人(たにん)の意見(いけん)も聞けたので考えが広がった。進歩(しんぽ)するAIとどう付(つ)き合っていくか、少し分かったような気がする。

 人工知能(じんこうちのう)(AI) 人間のような知能を持つコンピューターの人工知能。身近な家庭の電気製品に使われているほか、いろんな分野でAIが浸透(しんとう)している。中でも車の自動運転(じどううんてん)にも研究(けんきゅう)が進んでおり、人間が運転しないで、安全に人間を運ぶ技術が現実のものになっている。

 昨年、AIが囲碁(いご)や将棋(しょうぎ)のトッププロ棋士に勝ち越したことが大きな話題になった。また、東大入試にAIが挑戦(ちょうせん)したが、断念(だんねん)した。便利(べんり)な社会に役立つAIは、一方で、人間の仕事を奪(うば)ってしまうとの見通しもあり、人間とAIが今後、どのようにうまく付き合うかが課題(かだい)になっている。

 

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