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ニュースDe討論

石川県金沢市城南中3年 障害者が活躍する社会について

障害者(しょうがいしゃ)が活躍(かつやく)する社会について話(はな)し合う生徒(せいと)たち((左)から太田(おおた)さん、原(はら)さん、黒畑(くろはた)さん、作田(さくだ)さん)=石川県金沢(けんかなざわ)市城南(じょうなん)中学校で

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 ブラジル・リオデジャネイロで九月に開催(かいさい)されたパラリンピックで、障害者(しょうがいしゃ)が素晴(すば)らしい活躍(かつやく)を見せ、注目(ちゅうもく)を集(あつ)めました。一方(いっぽう)で、神奈川県相模原(かながわけんさがみはら)市の障害者施設(しせつ)で七月に大勢(おおぜい)の障害者が殺害(さつがい)される悲惨(ひさん)な事件(じけん)が起(お)こりました。障害者が活躍する社会について石川県金沢(かなざわ)市城南(じょうなん)中学校三年の生徒(せいと)たちが話(はな)し合いました。

今回の論点(ろんてん)

・パラリンピックで活躍(かつやく)した選手(せんしゅ)たちは何が素晴(すば)らしいのか。

・神奈川県相模原(かながわけんさがみはら)市の障害者施設(しょうがいしゃしせつ)で起(お)きた事件(じけん)に何を感(かん)じたか。

・障害者がいろんな分野(ぶんや)で活躍(かつやく)する社会(しゃかい)にするには。

出席者

 作田(さくだ)葵(あおい)さん

 黒畑(くろはた)和甫(かずほ)さん

 原(はら)みゆうさん

 太田(おおた)智大(ちひろ)さん

2016年9月14日1面(めん)

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努力実る姿に勇気

 −リオデジャネイロ・パラリンピックで日本勢(ぜい)が活躍(かつやく)した。障害者(しょうがいしゃ)が参加(さんか)する世界(せかい)大会で、ハンディを乗(の)り越(こ)えて活躍する選手(せんしゅ)たちに何を感(かん)じたか。

 作田(さくだ) 陸上(りくじょう)四百メートルリレーでは、義足(ぎそく)で走って銅(どう)メダルを取(と)った人がいたが、すごいと思った。ボッチャでも日本人チームが銀(ぎん)メダルを獲得した。障害者スポーツの最高(さいこう)レベルの大会に出場(しゅつじょう)するのは並大抵(なみたいてい)ではないのに。

 太田(おおた) 競泳男子(きょうえいだんし)でいくつもメダルを獲得した全盲(ぜんもう)の木村敬一(けいいち)選手の活躍する姿(すがた)が目に焼(や)き付(つ)いて離(はな)れない。

 原(はら) 私(わたし)も木村選手の活躍に熱(あつ)いものを感じた。目が見えないのに一生懸命練習(いっしょうけんめいれんしゅう)して目標(もくひょう)に向(む)かって努力してきた結果(けっか)だ。

 黒畑(くろはた) 部活動(ぶかつどう)でテニスをしていたので、車いすテニスに興味(きょうみ)があった。車いすを巧(たく)みに操(あやつ)り、強いショットを打(う)ち返(かえ)すプレーはすごかった。パラリンピックで勇気(ゆうき)をもらった。

差別の風潮変えていく

ふれあい増やし理解を

 −一方(いっぽう)で、七月に神奈川県相模原(かながわけんさがみはら)市の障害者施設(しせつ)で凶悪(きょうあく)な事件(じけん)が起(お)きて社会に衝撃(しょうげき)が走った。みんなも驚(おどろ)いただろう。

 黒畑 障害者十九人が理由(りゆう)もなく殺(ころ)された。被害(ひがい)者はとても無念(むねん)だったろう。

 原 とても許(ゆる)せない。容疑(ようぎ)者の言葉(ことば)には、障害者に対する差別的意識(さべつてきいしき)が出ている。

 太田 被害者の名前は公表(こうひょう)されなかった。名前が出ると家族(かぞく)が恥(は)ずかしいとか、そんな社会的風潮(ふうちょう)があるようだ。

 作田 もう少し、事件について考えてみるべきだ。事件が、もっと深(ふか)いところに原因(げんいん)があるんじゃないかと。

 −パラリンピックのように、障害者がもっと活躍する社会にならないか。みんなはどう考えるか。

 原 以前(いぜん)に職業体験(しょくぎょうたいけん)で障害者施設を訪問(ほうもん)し、ボランティア活動を経験(けいけん)した。障害者とふれあうことによって、大切なことが分かった気がした。

 黒畑 パラリンピックを見ていたら、障害者に対するこれまでの意識が少し変わった。そう簡単(かんたん)ではないが、障害者を手助(てだす)けし、向き合っていきたい。

 作田 障害があってもなくても、困(こま)っている人には誰(だれ)にでも手をさしのべる。そんなやさしい社会にしたいな。

 太田 パラリンピックでは、選手に偏見を持(も)つ人なんていない。障害者がいろんなところで活躍する場をもっと増やさないといけない。人々(ひとびと)の理解が深まれば、きっといい社会になると思う。

 (構成(こうせい)・浦上豊成(うらかみほうせい))=毎月最終(さいしゅう)日曜日に掲載(けいさい)

感想

 作田(さくだ) パラリンピックを機(き)に障害者(しょうがいしゃ)が活躍(かつやく)できる社会についてどうすればいいか考えることができた。

 黒畑(くろはた) テーマに沿(そ)ってみんなと話(はな)し合ったら、自分の考えが深(ふか)まった。

 原(はら) あまり考えたことがないテーマだが、自分の意見(いけん)を持(も)つことができた。

 太田(おおた) 障害者が社会参加(さんか)できるように、自分も何か協力(きょうりょく)したいと思った。

 パラリンピックと相模原事件(さがみはらじけん) パラリンピックは障害者(しょうがいしゃ)スポーツ世界最高峰(せかいさいこうほう)の大会。オリンピックと同じ年、同じ会場(かいじょう)である。今年(ことし)九月にブラジル・リオデジャネイロで開催(かいさい)されたパラリンピックは、159カ国(かこく)・地域(ちいき)と難民選手団約(なんみんせんしゅだんやく)4350人が参加(さんか)。全(ぜん)22競技(きょうぎ)が繰(く)り広げられた。日本選手団は132人が参加。24個(こ)のメダルを獲得(かくとく)した。

 一方(いっぽう)、相模原事件は、神奈川県(かながわけん)相模原市の障害者施設(しせつ)で発生(はっせい)。元施設職員(しょくいん)の男が施設に乱入(らんにゅう)、障害者を激(はげ)しく傷(きず)つける言葉(ことば)を叫(さけ)び、障害者19人を殺害(さつがい)した。

 

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