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【新聞わーくシート】白山で「怪物」発見

白山(はくさん)で初(はじ)めて確認(かくにん)されたアイスモンスター=1月7日(早川康浩(はやかわやすひろ)さん提供(ていきょう))

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 石川県(けん)と岐阜(ぎふ)県にまたがる白山(はくさん)で初(はじ)めて「アイスモンスター」が発見(はっけん)されました。専門家(せんもんか)は「いろんな条件(じょうけん)が重(かさ)なり、偶然(ぐうぜん)できた」と推測(すいそく)しますが、地元の人は「白山がもつ自然(しぜん)の多様性(たようせい)を示(しめ)している」と喜(よろこ)んでいます。

 ■掲載(けいさい) 1月31日1面(めん)、社会(しゃかい)面(石川)

参考(さんこう)の記事(きじ)

 氷雪(ひょうせつ)が針葉樹(しんようじゅ)を覆(おお)う巨大(きょだい)な樹氷(じゅひょう)「アイスモンスター」が、白山(はくさん)で初(はじ)めて確認(かくにん)された。国内最南端(こくないさいなんたん)にして最西端(さいせいたん)での発見(はっけん)になる。専門家(せんもんか)は偶発的(ぐうはつてき)な発生(はっせい)と推測(すいそく)するが、発見した地元関係者(かんけいしゃ)は「毎年現(あらわ)れると証明(しょうめい)したい」と「怪物(かいぶつ)」との再会(さいかい)へ決意(けつい)を新たにしている。

 山(やま)スキーで白山に登(のぼ)った医師早川康浩(いしはやかわやすひろ)さん(58)=石川県金沢(けんかなざわ)市寺中町(じちゅうまち)=ら六人が(一月)七日、白山の甚之助避難小屋(じんのすけひなんごや)から東側(ひがしがわ)に数百メートル離(はな)れた標高約(ひょうこうやく)二千百メートル、積雪(せきせつ)約五メートルの台地に林立(りんりつ)しているのを発見した。「雪上(せつじょう)から二〜五メートルほど突(つ)き出た樹氷が数百本も並(なら)んでいた」と圧巻(あっかん)の光景(こうけい)を振(ふ)り返(かえ)る。厳冬期(げんとうき)の標高二千メートル付近(ふきん)は、熟練者(じゅくれんしゃ)でなければたどり着(つ)けないという。

 撮影(さつえい)された写真(しゃしん)を見た山岳(さんがく)ガイドの乾靖(いぬいやすし)さん(55)=福井県永平寺町(ふくいけんえいへいじちょう)=が、樹氷に詳(くわ)しい山形(やまがた)大の柳沢文孝教授(やなぎさわふみたかきょうじゅ)(地球化学(ちきゅうかがく))に連絡(れんらく)。樹木全体(じゅもくぜんたい)が氷雪に覆われたアイスモンスターだと確認された。

 柳沢教授によると、樹氷は極寒(ごっかん)の世界(せかい)で水滴(すいてき)が風に吹(ふ)かれ、木にぶつかった衝撃(しょうげき)で凍(こお)りついて作られる。さらに多量(たりょう)の雪が付着(ふちゃく)し、木が完全(かんぜん)に隠(かく)れるほど大きな塊(かたまり)になればアイスモンスターになる。

 山形県の蔵王温泉(ざおうおんせん)などで冬の風物詩(ふうぶつし)として知られ、従来(じゅうらい)の南限(なんげん)、西限(せいげん)は長野県の菅平高原(すがだいらこうげん)とされてきた。

 できるのには少(すく)なくとも一〜二カ月(かげつ)かかるため、降雪(こうせつ)が多い白山では埋(うず)もれてしまう可能性(かのうせい)が高いという。柳沢教授は「今年(ことし)は亜高山帯(あこうざんたい)の雪が少ないなど、いろんな条件(じょうけん)が重(かさ)なって成立(せいりつ)したのかも」と推測する。

 二〇一二年ごろから白山でアイスモンスターを探(さが)してきた乾さんは「白山の自然(しぜん)の多様性(たようせい)を示(しめ)す発見。今後も別(べつ)の場所(ばしょ)で調査(ちょうさ)を続(つづ)けたい」と話(はな)す。早川さんも「偶然(ぐうぜん)できたのか、毎年作られているのか確(たし)かめたい」と意欲(いよく)を見せている。

 ■監修(かんしゅう) 砂上昌一(すながみしょういち)(NIE(エヌアイイー)コーディネーター)

記事を読んで考えよう(基本問題)

(1)アイスモンスターとは何ですか。

 a 大きな雪だるま

 b 針葉樹(しんようじゅ)に氷雪(ひょうせつ)が覆(おお)い、巨大(きょだい)な塊(かたまり)になること

 c 大きなアイスクリーム

(2)白山(はくさん)でアイスモンスターが見つかった場所(ばしょ)の標高(ひょうこう)はどれだけでしょうか。

 a 1000メートル

 b 2100メートル

 c 2700メートル

(3)白山のアイスモンスターの国内(こくない)での位置付(いちづ)けは何ですか。

 a 最南端(さいなんたん)で最西端(さいせいたん)

 b 最南端で最東端(とうたん)

 c 最北端(さいほくたん)で最西端

発展問題にチャレンジ

(1)アイスモンスターは従来(じゅうらい)の南限(なんげん)、西限(せいげん)はどこでしたか。

 a 山形県(やまがたけん)の蔵王温泉(ざおうおんせん)

 b 長野(ながの)県の菅平高原(すがだいらこうげん)

 c 富山(とやま)県の立山(たてやま)

(2)アイスモンスターが白山(はくさん)でなかなか出現(しゅつげん)しない理由(りゆう)は何だといわれていますか。

 a 降雪(こうせつ)が少(すく)なく、暖(あたた)かいため

 b 降雪が多く、針葉樹(しんようじゅ)が埋(う)まってしまうため

 c 針葉樹が少ないため

(3)山(やま)で氷(こおり)や雪が堆積(たいせき)し、氷の塊(かたまり)となって低(ひく)い方に押(お)し出されるように動(うご)く現象(げんしょう)を何といいますか。

 a 氷河(ひょうが)  b 万年雪(まんねんゆき)

 c 雪崩(なだれ) 

小学校高学年以上(いじょう)

 白山(はくさん)で初(はじ)めて確認(かくにん)された「アイスモンスター」について知(し)ろう。

 発展問題(はってんもんだい)(3)は答えを募集(ぼしゅう)します。はがきに住所(じゅうしょ)、氏名(しめい)、学校、学年、電話番号(でんわばんごう)、掲載(けいさい)日を書き、〒920 8573(住所不要(ふよう))北陸(ほくりく)中日新聞報道部NIE係(ほうどうぶエヌアイイーがかり)に送(おく)ってください。締(し)め切りは2月24日必着(ひっちゃく)。正解者(せいかいしゃ)の中から2人に図書(としょ)カードを差(さ)し上げます。

 ■解答(かいとう) 基本問題(きほんもんだい)(1)b (2)b (3)a ▽発展(はってん)問題(1)b (2)b▽2月11日付(づけ)発展問題(3)の答(こた)えはbです。

 

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