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【新聞わーくシート】ドブネ復元 昔を思い出して

番匠光昭(ばんしょうみつあき)さんが復元(ふくげん)している2分(ぶん)の1サイズのドブネ=富山県氷見(けんひみ)市北大町(きたおおまち)で

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 富山県氷見(とやまけんひみ)市の船大工(ふなだいく)がかつて富山湾(とやまわん)で使(つか)われていた木造船(もくぞうせん)「ドブネ」を二分の一サイズで復元(ふくげん)しています。完成(かんせい)したドブネは、高齢者(こうれいしゃ)の認知症改善(にんちしょうかいぜん)などに役立(やくだ)てるそうです。記事(きじ)を読(よ)んでみましょう。

 ■掲載(けいさい) 1月18日富山面(とやまめん)

参考(さんこう)の記事(きじ)

 江戸時代(えどじだい)から昭和中(しょうわなか)ごろまで富山湾沿岸(とやまわんえんがん)で使(つか)われた木造船(もくぞうせん)「ドブネ」を氷見(ひみ)市北大町(きたおおまち)の船大工(ふなだいく)、番匠光昭(ばんしょうみつあき)さん(71)が二分の一サイズで復元(ふくげん)している。元漁師(もとりょうし)や元船大工の高齢者(こうれいしゃ)がドブネ製造過程(せいぞうかてい)を見学(けんがく)して昔(むかし)を思い出し、認知症改善(にんちしょうかいぜん)などにつなげる「回想法(かいそうほう)」に利用(りよう)する。

 市立博物館(しりつはくぶつかん)などによると、ドブネは日本海側特有(にほんかいがわとくゆう)の大型(おおがた)の漁船(ぎょせん)。同市(どうし)では氷見浦(うら)や灘(なだ)浦(うら)などで定置網漁(ていちあみりょう)に使われた。スギ材(ざい)を横(よこ)につないで作り、大きなもので全長(ぜんちょう)十五メートルある。丈夫(じょうぶ)で長期間(ちょうきかん)の使用(しよう)に耐(た)えたが、建造費(けんぞうひ)が高く船脚(ふなあし)が遅(おそ)いため、一九六〇(昭和(しょうわ)三十五)年ごろから製造されなくなった。現在(げんざい)は繊維強化(せんいきょうか)プラスチック(FRP)製(せい)の船が普及(ふきゅう)している。

 ドブネの製造計画は、市立博物館職員(しょくいん)らでつくる「海の回想法実行委員会(じっこういいんかい)」が番匠さんに委託(いたく)した。市立博物館では七年前から回想法を行ってきたが、農作業(のうさぎょう)や暮(く)らしの品(しな)などが中心だった。番匠さんの作業所(さぎょうじょ)にはこれまで、高齢者が八回ほど訪(おとず)れて製造過程を見学し、回想法に役立(やくだ)てている。

 番匠さんは一昨年(いっさくねん)四月ごろから材料(ざいりょう)となる地元のスギを集(あつ)め、約(やく)一年かけて乾燥(かんそう)させた。昨年(さくねん)六月に全長七・五メートル、幅(はば)一・二メートルの二分の一サイズで作り始(はじ)め、今年(ことし)三月の完成(かんせい)を目指(めざ)している。完成後は回想法に利用される。

 同(どう)実行委(い)は、今回の製造過程を映像(えいぞう)や写真(しゃしん)、文書(ぶんしょ)で記録(きろく)している。番匠さんは「氷見に根付(ねづ)いた文化(ぶんか)であり、祖父(そふ)の代(だい)から作っていたドブネを残(のこ)すことができてうれしい」と話(はな)している。

 ■監修(かんしゅう) 砂上昌一(すながみしょういち)(NIE(エヌアイイー)コーディネーター)

【回想法(かいそうほう)】 高齢者(こうれいしゃ)が昔(むかし)を思(おも)い出して、毎日(まいにち)の生活(せいかつ)に活気(かっき)を取(と)り戻(もど)し、健康(けんこう)に役立(やくだ)てる方法(ほうほう)。脳機能(のうきのう)を活性化(かっせいか)する心理療法(しんりりょうほう)の一つといわれる。

記事を読んで考えよう(基本問題)

(1)ドブネとは、どんな船(ふね)ですか。

 a 泥土(でいど)でできた船

 b 強化(きょうか)プラスチックでできた漁船(ぎょせん)

 c 木造(もくぞう)の漁船

(2)いつごろから製造(せいぞう)されなくなりましたか。

 a 1940年ごろ

 b 1960年ごろ

 c 2000年ごろ

(3)スギ材集めから完成まで製作期間(せいさくきかん)はどれくらいになる見込(みこ)みですか。

 a 1年  b 2年

 c 3年

発展問題にチャレンジ

(1)記事中(きじちゅう)の「船脚(ふなあし)」とはどんな意味(いみ)ですか。

 a 船(ふね)をこぐ櫂(かい)のこと

 b 船をとめるいかりのこと

 c 船の速(はや)さのこと

(2)認知症(にんちしょう)の主(おも)な症状(しょうじょう)と関係(かんけい)がないものはどれですか。

 a 物忘(ものわす)れが多くなる

 b 無気力(むきりょく)になる

 c せきが良(よ)く出る

(3)ドブネはどんなふうに回想法(かいそうほう)に利用(りよう)されますか。

 a 海に浮(う)かべたドブネに乗(の)って昔(むかし)を懐(なつ)かしみ、脳機能(のうきのう)を活性化(かっせいか)させて認知症改善(かいぜん)に役立(やくだ)てる

 b ドブネの製造過程(せいぞうかてい)を見学(けんがく)し、昔を思い出して脳機能を活性化させて認知症改善に役立てる

 c 氷見(ひみ)に根付(ねづ)いた文化(ぶんか)を育(そだ)てる

小学校高学年以上(いじょう)

 かつて富山湾沿岸(とやまわんえんがん)で使(つか)われていた木造船(もくぞうせん)「ドブネ」と回想法(かいそうほう)について知ろう。

 発展問題(はってんもんだい)(3)は答えを募集(ぼしゅう)します。はがきに住所(じゅうしょ)、氏名(しめい)、学校、学年、電話番号(でんわばんごう)、掲載(けいさい)日を書(か)き、〒920 8573(住所不要(ふよう))北陸(ほくりく)中日新聞NIE係(エヌアイイーがかり)に送(おく)ってください。締(し)め切りは2月10日必着(ひっちゃく)。正解者(せいかいしゃ)の中から2人に図書(としょ)カードを差(さ)し上げます。

 ■解答(かいとう) 基本問題(きほんもんだい)(1)c (2)b (3)b ▽発展(はってん)問題(1)c (2)c 1月21日付(づけ)の発展問題(3)の答(こた)えはcです。

 

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