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【新聞わーくシート】支援から仕事の仲間へ おいしいバナナチップス

フィリピンのレイテ島(とう)で生産(せいさん)されたバナナチップスを持つ赤坂友紀(あかさかゆき)さん=石川県金沢(けんかなざわ)市で

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 石川県野々市(けんののいち)市の国際協力団体(こくさいきょうりょくだんたい)「ブルードット」がフィリピンで生産(せいさん)するバナナチップスを輸入(ゆにゅう)することによって、フィリピンと日本と国際交流(こうりゅう)に一役買(ひとやくか)っています。どんな交流でしょうか。

 ■掲載(けいさい) 9月9日一面(いちめん)(石川向(む)け)社会(しゃかい)面(富山(とやま)向け)

参考(さんこう)の記事(きじ)

 被災地(ひさいち)で生まれた「最高(さいこう)のバナナチップス」。当初(とうしょ)は「支援(しえん)」目的(もくてき)で輸入(ゆにゅう)していたが、その品質(ひんしつ)の良(よ)さが認(みと)められて取引先(とりひきさき)が増(ふ)えつつある。生産(せいさん)地は二〇一三年十一月、大型台風(おおがたたいふう)で死者(ししゃ)・行方不明者約(ゆくえふめいしゃやく)八千人の被害(ひがい)を出したフィリピン。国際協力団体(こくさいきょうりょくだんたい)「ブルードット」(石川県野々市(けんののいち)市)代表(だいひょう)の赤坂友紀(あかさかゆき)さん(39)が始(はじ)めた取(と)り組(く)みによる国際交流(こうりゅう)の「輪(わ)」が広がり始めている。

 東日本大震災後(だいしんさいご)、宮城(みやぎ)県石巻(いしのまき)市に入り、漁業(ぎょぎょう)の復旧(ふっきゅう)を手伝(てつだ)った赤坂さん。フィリピンの台風被害を報道(ほうどう)で知り、「震災(しんさい)で多くの海外(かいがい)の人が助(たす)けてくれた。日本人としてその恩返(おんがえ)しをしたい」と動(うご)きだした。

 一三年十二月、最(もっと)も被害の大きかったレイテ島(とう)に渡(わた)った。フィリピンでも最も貧(まず)しい地域(ちいき)の一つだ。赤坂さんは何度(ど)も現地(げんち)を訪問(ほうもん)し、現地の団体と連携(れんけい)して炊(た)き出しをした。生活用品(ようひん)を配(くば)り、小学校の仮設校舎(かせつこうしゃ)の建設(けんせつ)も手伝った。

 次第(しだい)に家屋(かおく)が建(た)ち、インフラは復旧したが、主要産業(しゅようさんぎょう)の漁業と農業(のうぎょう)の回復(かいふく)は遅(おく)れていた。「仕事(しごと)づくりが課題(かだい)になる」と思い、赤坂さんが目を付(つ)けたのは、農家(のうか)の生産組合(くみあい)が育(そだ)て始めていた代替作物(だいたいさくもつ)のバナナだ。

 農薬(のうやく)や肥料(ひりょう)を使(つか)わない「自然栽培(しぜんさいばい)」が日本(にっぽん)の消費(しょうひ)者のニーズに合うと考えた。「皆(みな)貧しいから農薬も肥料も買えない。それが安全(あんぜん)な商品価値(しょうひんかち)につながる」

 農家の女性(じょせい)たちが工場(こうじょう)で加工販売(かこうはんばい)するバナナチップスを輸入して販売を始めた。今では、バナナチップスはオーガニックショップなど県内(けんない)七店(てん)に並(なら)ぶ。

 金沢(かなざわ)市袋(ふくろ)町の専門(せんもん)店「グレースフルグラノーラ」は七月から、バナナチップスをまぜた商品の販売を始めた。経営(けいえい)者の塚崎竜(つかさきりゅう)一さんは「最初(さいしょ)は支援のためと思ったが、品質が良い。自然な甘(あま)さで、口当たりが軽(かる)くておいしい」と話(はな)す。

 現地の人々(ひとびと)は「自分たちの島からフィリピンを越(こ)えて日本に届(とど)けられるのは喜(よろこ)び」と話しているという。

 赤坂さんは「レイテの仲間(なかま)と仕事を一緒(いっしょ)につくっていけることがうれしい」と支援を続(つづ)ける。

問題(もんだい)を作成(さくせい)した石川県(けん)加賀(かが)市錦城(きんじょう)中学校3年 山下里紗(やましたりさ)さん

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 ■監修(かんしゅう) 定者由美子(じょうしゃゆみこ)(石川県加賀(かが)市錦城(きんじょう)中学校教諭(きょうゆ))

記事を読んで考えよう(基本問題)

(1)バナナチップスは当初(とうしょ)、どのような目的(もくてき)で輸入(ゆにゅう)されていましたか。

 a 利益(りえき)を得(え)るため

 b 友好(ゆうこう)のため

 c 支援(しえん)のため

(2)フィリピンで最(もっと)も貧(まず)しい地域(ちいき)の一つはどこですか。

 a コロン島(とう)

 b レイテ島

 c パラワン島

(3)バナナチップスがおいしく感(かん)じられるのはなぜですか。

 a 農薬(のうやく)や肥料(ひりょう)を使(つか)わないから

 b すべて機械(きかい)で作業(さぎょう)しているから

 c 高いバナナを使用(しよう)しているから 

発展問題にチャレンジ

(1)フィリピンに台風(たいふう)が直撃(ちょくげき)するピークはいつですか。

 a 6〜7月  b 8〜10月

 c 3〜4月

(2)バナナチップスはどのように作るのでしょうか。

 a バナナをカットし、オーブンで焼(や)く

 b バナナをカットし、乾燥(かんそう)させる

 c バナナをカットし、油(あぶら)にひたす

(3)日本へのバナナ総輸入量(そうゆにゅうりょう)(平成22年)は年間110万9000トンでしたが、そのうち、フィリピンは何%(パーセント)を占(し)めているでしょう。

 a 約(やく)85%  b 約76%

 c 約93%

小学校高学年以上(いじょう)

 バナナチップスを通して広がっている日本とフィリピンの交流(こうりゅう)について知ろう。

 発展問題(はってんもんだい)(3)は答えを募集(ぼしゅう)します。はがきに住所(じゅうしょ)、郵便番号(ゆうびんばんごう)、氏名(しめい)、学校(がっこう)、学年、電話(でんわ)番号、掲載(けいさい)日を書き、〒920 8573(住所不要(ふよう))北陸(ほくりく)中日新聞報道部NIE係(ほうどうぶエヌアイイーがかり)に送(おく)ってください。締(し)め切りは10月14日必着(ひっちゃく)。正解者(せいかいしゃ)の中から2人に図書(としょ)カードを差(さ)し上げます。

 ■解答(かいとう) 基本問題(きほんもんだい)(1)c (2)b (3)a ▽発展(はってん)問題(1)b (2)a ▽10月1日付(づけ)発展問題(3)の答えはcです。

 

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