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【新聞わーくシート】 環境悪化 苦悩する家族

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 神奈川県相模原(かながわけんさがみはら)市の障害者施設殺傷事件(しょうがいしゃしせつさっしょうじけん)から一年余(あま)りになります。知的(ちてき)障害者の家族(かぞく)を対象(たいしょう)に実施(じっし)したアンケートがまとまりました。これを題材(だいざい)にして石川県加賀(けんかが)市錦城(きんじょう)中学校の東伸治(ひがししんじ)先生にわーくシートを作成(さくせい)してもらいました。

■掲載(けいさい) 7月27日社会面(しゃかいめん)

参考(さんこう)の記事(きじ) 

 相模原(さがみはら)の障害者施設殺傷事件(しょうがいしゃしせつさっしょうじけん)から一年となるのを機(き)に共同通信(きょうどうつうしん)が全国(ぜんこく)の知的(ちてき)障害者の家族(かぞく)を対象(たいしょう)に実施(じっし)したアンケートで、回答(かいとう)した三百四家族の七割(わり)近くが、事件後、障害者を取(と)り巻(ま)く環境(かんきょう)が悪化(あっか)したと感(かん)じた経験(けいけん)があることが、分かった。インターネットなどでの中傷(ちゅうしょう)を挙(あ)げた人が多く、利用(りよう)する施設や職員(しょくいん)への不安(ふあん)が増(ま)したとの回答も目立つ。「共生(きょうせい)社会」の重要(じゅうよう)さが指摘(してき)される中、差別(さべつ)や偏見(へんけん)に苦悩(くのう)する現状(げんじょう)が浮(う)き彫(ぼ)りになった。

 アンケートは六月下旬(げじゅん)から七月上旬(じょうじゅん)にかけて実施。知的障害者の親らでつくる「全国手をつなぐ育成(いくせい)会連合(れんごう)会」を通じて全国の家族に質問書(しつもんしょ)を約(やく)五百五十部配布(ぶはいふ)し、うち三百四家族が回答した。

 この中で、事件後、障害者に向(む)けられる世間(せけん)のまなざしや、障害者を取り巻く環境が悪化したと感じたことがあるかどうか具体的(ぐたいてき)な項目(こうもく)を挙げて複数(ふくすう)回答で尋(たず)ねた。その結果(けっか)、「感じたことがある」としていずれかの項目を選(えら)んだり、「その他(た)」の項目に内容(ないよう)を記述(きじゅつ)したりしたのは68%に当たる二百六家族に上(のぼ)った。

 項目別(べつ)で見ると、「インターネットなど匿名(とくめい)の世界(せかい)で中傷が相次(あいつ)いだ」との回答が全(ぜん)回答者の中で31%と最多(さいた)。また事件で起訴(きそ)された植松聖被告(うえまつさとしひこく)(27)が「津久井(つくい)やまゆり園」の元職員だったことから、「利用している施設(サービス)や職員への不安が生(しょう)じた」と答えたのは28%。さらに「被告に措置入院(そちにゅういん)の経験があり、精神(せいしん)障害者への偏見が強まった」は23%だった。 「その他」の項目では、「新規(しんき)の障害者施設が建(た)ちにくくなった」「被告の考え方に同調(どうちょう)する人が増えるのは怖(こわ)い」といった記述があった。

 一方(いっぽう)、今後の障害者行政(ぎょうせい)に求(もと)める施策(しさく)についても複数回答で質問。「差別解消(かいしょう)のため障害者の現状や課題(かだい)を伝(つた)える社会啓発(けいはつ)」としたのは71%だったほか、「(施設などの)職員教育(きょういく)の充実(じゅうじつ)」が67%、「地域(ちいき)の理解(りかい)を促(うなが)すための交流事業(こうりゅうじぎょう)」が65%と続(つづ)いた。

■作成(さくせい) 東伸治(ひがししんじ)先生(石川県加賀(けんかが)市錦城(きんじょう)中学校)

記事を読んで考えよう(基本問題) 

(1)何%の家族(かぞく)が環境悪化(かんきょうあっか)を感(かん)じた経験(けいけん)があると回答(かいとう)していますか。

 a 65%  b 67%  c 68%

(2)相模原障害者施設殺傷事件(さがみはらしょうがいしゃしせつさっしょうじけん)が起(お)こった施設名(めい)は何ですか。

 a 津久井(つくい)やまぶき園(えん)

 b 津久井やまゆり園

 c 津久井やまぼうし園

(3)相模原の障害者施設殺傷事件が起こったのは昨年(さくねん)のいつですか。

 a 7月24日

 b 7月25日

 c 7月26日

発展問題にチャレンジ  

(1)「被告(ひこく)の考え方に同調(どうちょう)する人が怖(こわ)い」と回答(かいとう)した家族(かぞく)がありますが、記事(きじ)の中で具体的(ぐたいてき)な形で出てきます。どんな内容(ないよう)で分かりますか。

 「         」

(2)三百四家族中、二百六家族が「障害者(しょうがいしゃ)の環境(かんきょう)が悪化(あっか)した」と回答していますが、障害を理由(りゆう)とする差別(さべつ)の解消(かいしょう)を推進(すいしん)することを目的(もくてき)として昨年(さくねん)四月一日に施行(しこう)された法律(ほうりつ)(いわゆる「障害者差別解消法(ほう)」)の正式名称(せいしきめいしょう)は何ですか。

 「         」

(3)「障害者差別解消法」に書いてある「障害者」とはどのような人を対象(たいしょう)としていますか。

 a 障害者手帳(てちょう)を持(も)っている人

 b 知的(ちてき)障害のある人や身体(しんたい)障害のある人

 c 精神(せいしん)障害のある人や発達(はったつ)障害のある人

 d 心や体の働(はたら)きに障害のある人で、日常(にちじょう)生活や社会生活に相当(そうとう)な制限(せいげん)を受(う)けている人

中学生以上(いじょう)

 相模原障害者施設殺傷事件(さがみはらしょうがいしゃしせつさっしょうじけん)から1年余(あま)り、障害者を取(と)り巻(ま)く環境(かんきょう)はどうなっているか知ろう。

 発展問題(はってんもんだい)(3)は答えを募集(ぼしゅう)します。はがきに住所(じゅうしょ)、郵便番号(ゆうびんばんごう)、氏名(しめい)、学校(がっこう)、学年、電話番号(でんわばんごう)、掲載(けいさい)日を書き、〒920 8573(住所不要(ふよう)) 北陸(ほくりく)中日新聞報道部NIE係(ほうどうぶエヌアイイーがかり)に送(おく)ってください。締(し)め切りは26日必着(ひっちゃく)。正解者(せいかいしゃ)の中から2人に図書(としょ)カードを差(さ)し上げます。

■解答(かいとう) 基本問題(きほんもんだい)(1)c (2)b (3)c ▽発展(はってん)問題(1)「インターネットなど匿名(とくめい)の世界(せかい)で中傷(ちゅうしょう)が相次(あいつ)いだ」との回答(かいとう)が全(ぜん)回答者(しゃ)の中で31%を占(し)めた。 (2)障害(しょうがい)を理由(りゆう)とする差別(さべつ)の解消(かいしょう)の推進(すいしん)に関(かん)する法律(ほうりつ) ▽8月13日付(づけ)発展問題(3)の答えはaです。

 

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