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【新聞わーくシート】 九谷焼 新商品で販売増

九谷焼(くたにやき)で作った歯(は)ブラシスタンドやドラえもんなどのフィギュアをPRする「北野陶寿堂(とうじゅどう)」の北野広記専務(ひろきせんむ)=石川県能美(けんのみ)市で

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 伝統工芸(でんとうこうげい)の九谷焼(くたにやき)が新商品(しんしょうひん)を開発(かいはつ)し、活路(かつろ)を見いだしています。従来(じゅうらい)の枠(わく)にとらわれない雑貨(ざっか)、インテリア製品(せいひん)を作り、市場(しじょう)を拡大(かくだい)しています。どんな動(うご)きなのでしょうか。

 ■掲載(けいさい) 4月27日北陸広域面(ほくりくこういきめん)

歯ブラシスタンド、ドラえもん

参考(さんこう)の記事(きじ)

 石川県(けん)を代表(だいひょう)する伝統工芸(でんとうこうげい)の一つ、九谷焼(くたにやき)。全体(ぜんたい)では売り上げが減少傾向(げんしょうけいこう)にある中、従来(じゅうらい)の枠(わく)にとらわれない日用品(にちようひん)などが、流行(りゅうこう)に敏感(びんかん)な雑貨(ざっか)、インテリア業界(ぎょうかい)から人気を集(あつ)めている。九谷の再興(さいこう)に向(む)け、起爆剤(きばくざい)となるか−。

 同(どう)県能美(のみ)市の九谷焼製造卸業(せいぞうおろしぎょう)「北野陶寿堂(とうじゅどう)」は三月、流行の歯(は)ブラシスタンドを九谷焼で作り、販売(はんばい)を始(はじ)めた。高さは四・五センチで、価格(かかく)は千〜千八百円が中心。動物(どうぶつ)や花など百種類(しゅるい)のデザインを上絵付けし、ほとんどが無地(むじ)だった従来商品(しょうひん)と差別化(さべつか)した。北野広記専務(ひろきせんむ)(34)は「生産(せいさん)が追(お)い付かない。東京都(と)の百貨店(ひゃっかてん)や雑貨店から引き合いがある」とうれしい悲鳴(ひめい)を上げる。

 一万円を超(こ)えるインテリアも人気。同市(どうし)の九谷焼業者(ぎょうしゃ)でつくる「九谷焼彩匠(さいしょう)会」は二〇一五年春から、ウルトラマンやゴジラ、ドラえもんの九谷焼フィギュアを東京都の百貨店で展示(てんじ)販売してきた。いずれも高さは十〜十五センチほどで作家(さっか)に上絵付けをしてもらった。二十万円を超える作品(さくひん)もあったが、岩田克久(いわたかつひさ)代表(52)は「すさまじい勢(いきお)いで売れた」。購入者(こうにゅうしゃ)は意外(いがい)にも八割以上(わりいじょう)が女性(じょせい)。「キャラクターに詳(くわ)しくなくても、かわいいという理由(りゆう)で購入していただいた」と話(はな)す。

 斜陽産業(しゃようさんぎょう)と言われて久(ひさ)しい九谷焼業界。県によると、県内(けんない)の年間生産額(がく)は一四年に一九九〇年の三分の一以下(いか)の四十六億(おく)円まで減(へ)った。北陸新幹線(ほくりくしんかんせん)が金沢(かなざわ)まで開業(かいぎょう)した一五年は二億円ほど増(ふ)えたが、新幹線効果(こうか)が一服(いっぷく)し、今後も生産拡大(かくだい)が続(つづ)くかは見通せない。

 そうした中、なぜ雑貨類(るい)の需要(じゅよう)は伸(の)びているのか。北野専務は雑貨、インテリアブームを挙(あ)げる。

 北野専務によると、現在(げんざい)、都内(とない)を中心に両(りょう)業界の出店(しゅってん)が相次(あいつ)ぎ、市場(しじょう)が拡大している。背景(はいけい)にあるのは、会員制交流(かいいんせいこうりゅう)サイト(SNS)の普及(ふきゅう)。「自身(じしん)の生活を発信(はっしん)する消費(しょうひ)者が増えた。話題(わだい)作りで自慢(じまん)できる雑貨を購入しているのでは」と分析(ぶんせき)する。

 ■監修(かんしゅう) 砂上昌一(すながみしょういち)(NIE(エヌアイイー)コーディネーター)

記事を読んで考えよう(基本問題) 

(1)九谷焼(くたにやき)は主(おも)にどこで生産(せいさん)されていますか。

 a 五箇山(ごかやま)地方

 b 珠洲(すず)など奥能登(おくのと)地方

 c 能美(のみ)市など加賀(かが)地方

(2)九谷焼フィギュアが人気ですが、その理由(りゆう)は何ですか。

 a 若(わか)い男性(だんせい)が「面白(おもしろ)い」と言って購入(こうにゅう)する 

 b 女性(じょせい)が「かわいい」と言って購入する

 c 子どもが「かっこいい」と言って購入する

(3)2014年の石川県内(けんない)の九谷焼年間生産額(がく)はどれだけですか。

 a 2億(おく)円  b 46億円  c 80億円

発展問題にチャレンジ

(1)九谷焼(くたにやき)の特徴(とくちょう)は何ですか。

 a 表面(ひょうめん)が青や白色(はくしょく)の磁器(じき)

 b 色鮮(あざ)やかな絵付(えづ)けをした磁器

 c 表面が黒っぽい素焼(すや)き

(2)九谷焼の市場(しじょう)が拡大(かくだい)した理由(りゆう)で間違(まちが)っているのは何ですか。

 a 北陸新幹線効果(ほくりくしんかんせんこうか)

 b 海外(かいがい)への販路(はんろ)拡大

 c 会員制交流(かいいんせいこうりゅう)サイト(SNS)の普及(ふきゅう)

(3)九谷焼が十七世紀(せいき)に焼(や)かれ、その後、廃(すた)れたあと再興(さいこう)されましたが、最初(さいしょ)のころの作品(さくひん)は何と言われていますか。

 a 古(こ)九谷

 b 旧(きゅう)九谷

 c 伝統(でんとう)九谷

小学校中学年以上(いじょう)

 新商品開発(しんしょうひんかいはつ)で注目(ちゅうもく)を集める九谷焼(くたにやき)について学ぼう。

 発展問題(はってんもんだい)(3)は答えを募集(ぼしゅう)します。はがきに住所(じゅうしょ)、郵便番号(ゆうびんばんごう)、氏名(しめい)、学校、学年、電話番号、掲載(けいさい)日を書き、〒920 8573(住所不要(ふよう))北陸(ほくりく)中日新聞報道部NIE係(ほうどうぶエヌアイイーがかり)に送(おく)ってください。締(し)め切りは17日必着(ひっちゃく)。正解者(せいかいしゃ)の中から2人に図書(としょ)カードを差(さ)し上げます。

 ■解答(かいとう) 基本問題(きほんもんだい)(1)c (2)b (3)b ▽発展(はってん)問題(1)b (2)b ▽6月4日付(づけ)発展問題(3)の答えはaです。

 

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