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【わたしと新聞】村上仁密(中) 日常から「発見」できる

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 今回は私(わたし)が新聞を作った時のことを、思い出してみよう。小学校の頃(ころ)、一人一枚(まい)の新聞を書いた。もうどんなことを書いたか、何についての新聞だったかも思い出せないが、色鉛筆(いろえんぴつ)を持(も)っていき、イラストを入れ、いかに見やすくなるか試行錯誤(しこうさくご)しながら仕上(しあ)げたおぼろげな記憶(きおく)がある。その時初(はじ)めて、もの作りをする人たちの視点(してん)や苦労(くろう)が少し見えた気がした。どんな意図(いと)があって、どんな見せ方をしたいのか。ものには作り手の「想(おも)い」が込(こ)められているのだ。

 最近(さいきん)、そんな発見(はっけん)を自分はしているのだろうか。教えられたり与(あた)えられたりするだけでなく、自分が何かに気付(きづ)き、発見するそんな経験(けいけん)を。大人(おとな)になって時間に追(お)われ、当たり前のことばかりになっている日常(にちじょう)から「発見」なんてなかなかできないかもしれない。

 でも、まだ自分の知らないこと、気付いていないことが身(み)の回りにはあふれている。そう意識(いしき)するのとしないのとでは、人生(じんせい)の豊(ゆた)かさが変(か)わってくる。年を重(かさ)ねるごとに思う。そんな「発見」のきっかけ作りに新聞は欠(か)かせない。毎日届(とど)くたった数ページのモノクロの紙。そこから自分の人生のエッセンスが生まれるかもしれない。 (むらかみ・ひとみ 石川県加賀(けんかが)市錦城(きんじょう)中学校)

 

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