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【わたしと新聞】村上仁密(上) じっくり味わって読む

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 私(わたし)と新聞との出合いは、ウン十年前の記憶(きおく)なので、はっきりとは思い出せない。ただ新聞といえば「大人(おとな)が読むもの」で「なんだか格好良(かっこうよ)いもの」だった。父が仕事(しごと)に行く前に、たまに会うじいちゃんが難(むずか)しい顔をして、読んでいた。

 あの頃(ころ)の父の年齢(ねんれい)に近づきつつある私。新聞をどのように読んでいるのだろうか。実(じつ)は、私の新聞の読み方は、物心(ものごころ)ついたころから変(か)わらない。まず、すぐにテレビを見るわけでもないのに一番後ろのテレビ欄(らん)を意気揚々(いきようよう)と開(ひら)く。どんな人が、どんな話題(わだい)が世(よ)の中に出ているのかを目にし、軽(かる)く一日を知った気になるのである。そして、流(なが)れのままに後ろのページをゆっくりと開き、四コマ漫画(まんが)でリラックスし、出来事(できごと)をゆっくりと咀嚼(そしゃく)していく。

 インターネットやテレビを見れば、大抵(たいてい)のことが分かる世の中だが、地域(ちいき)の特色(とくしょく)がにじみ出ている新聞を、郷土料理(きょうどりょうり)のようにじっくりと読んで味(あじ)わうのも良い。きっと私は新聞を味わって読んでいる満足気(まんぞくげ)な大人に見えるだろう。あなたの周(まわ)りの人はどんな顔をして、新聞を読んでいるだろうか。それを観察(かんさつ)するのも新聞を読む楽しみの一つになるかもしれない。 (むらかみ・ひとみ 石川県加賀(けんかが)市錦城(きんじょう)中学校)

 

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