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【勉強基本のき】中学生の国語 文章読解のために

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「対比」理解の助け

 いよいよ冬休みが迫(せま)ってきました。国語に関して言うなら、これまでに習った漢字・文法(ぶんぽう)がしっかりと定着していることが望ましい時期です。冬休みは、それらをしっかりとマスターした上で、本格的に文章読解(どっかい)に取り組(く)んでいきましょう。

 さて、文章読解の力を身につける上で非常に重要になってくるのが、「対比させる」という考え方です。たとえば説明的文章において、日本文化と西洋文化とを対比させて論(ろん)じたり、自然と都市とを対比させて論じたりすることがあります。流し読みするだけではなかなか頭に入ってこない内容であっても、何と何がどのように対比されているかを意識しながら読み進めていくと、頭の中で内容が図式化され、非常に理解がはかどります。また、ただ図式化されるだけでなく、対比されるものはそれぞれ対照的な特徴(とくちょう)を持っていることが多いので、それを見落とさないようにすることで、より細(こま)かな文章把握(はあく)ができるようになります。

 これは説明的文章に限ったことではありません。文学的文章でも「対比」という考え方が重要になります。たとえば、物語(ものがたり)の中に対照的な性格の人物が二人登場することがあるでしょう。一方(いっぽう)は物静かな性格、もう一方は明るく活発(かっぱつ)な性格といったように二人の人物を対比させることができれば、人物把握が明確となり、内容理解の助けとなるでしょう。

 また、対比させるのは登場人物の性格だけではありません。登場人物(主に主人公)の心情が、天候、情景などと対比されている場合(ばあい)もあります。極端(きょくたん)な例を挙げるなら、登場人物の心情が明るいときは晴れ、暗く落ち込(こ)んでいるときは夕闇(ゆうやみ)が迫ったり雨が降ったりするといった描(えが)かれ方です。登場人物の心情がストレートに表現されていない場合でも、その登場人物の周辺のものの描写(びょうしゃ)に注目すれば、その人物がどのような気持ちなのかを読み取ることができます。

 もちろん、「これまでに習った漢字や文法がしっかりと身についている土台の上に」という条件は必須(ひっす)ですが、それらがしっかりと身についているという皆(みな)さんは、ぜひこの「対比」という考え方を意識して文章読解に取り組んでいただきたいと思います。きっと文章を読み解く上で大きな力となるでしょう。

  (金沢育英(かなざわいくえい)センター)

 

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