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【わたしと新聞】内木友美(上) 思いこめられた活字

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 高校生の頃(ころ)、私(わたし)は新聞部員(しんぶんぶいん)だった。新聞部(ぶ)とは、名前の通り「学校(がっこう)新聞を作る部活動(かつどう)」だ。内容(ないよう)はというと、先生方の学生時代(じだい)について聞いたインタビューや、購買(こうばい)で人気のパンのランキング。そんな親(した)しみやすい記事(きじ)がある一方(いっぽう)で、労働問題(ろうどうもんだい)や福祉(ふくし)問題など社会について考える特集(とくしゅう)記事も組(く)まれていた。まさしく総合(そうごう)新聞である。

 紙面(しめん)でどんな特集を組むかは、部内(ぶない)の編集会議(へんしゅうかいぎ)で決(き)められた。記事の材料(ざいりょう)はさまざま。方々(ほうぼう)に散(ち)った部員は校内(こうない)で意識調査(いしきちょうさ)を行ったり、図書館(としょかん)やインターネットで調(しら)べたりする。専門家(せんもんか)の声が欲(ほ)しいときは、大学の先生に取材(しゅざい)しに行くこともあった。そうして得(え)た情報(じょうほう)を整理(せいり)し、記事の執筆(しっぴつ)に入る。書き終(お)わった後も油断(ゆだん)なく、互(たが)いの記事をチェックし合った。何度(ど)とない校正(こうせい)を経(へ)て、ようやく新聞が完成(かんせい)する。手間も時間も掛(か)けた分、自分たちが作った新聞が読者(どくしゃ)のもとに渡(わた)るときは、なんともうれしい気持(きも)ちになった。

 毎朝、当たり前のように届(とど)くこの新聞も、多くの人の努力(どりょく)の結晶(けっしょう)なのだろう。一見無機質(いっけんむきしつ)な活字の中にも、たくさんの思いが見えてくるようだ。 (うちき・ともみ 石川県金沢(けんかなざわ)市犀生(さいせい)中学校)

 

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