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あらかると

【子どもと読もう】月は、ぼくの友だち

ナタリー・バビット作 こだま ともこ訳(やく) 評論(ひょうろん)社 1400円(税別(ぜいべつ))

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 12歳(さい)のジョーは、遠くのおばさんの所(ところ)へ1人で旅(たび)をしました。そこで親(した)しくなった少女(しょうじょ)ビアトリスに町を案内(あんない)されている時のことです。連(つ)れてきた犬が、ある屋敷(やしき)の庭(にわ)に入ったのがきっかけで、億(おく)万長者(ちょうじゃ)のおじいさんと出くわしてしまいました。

 おじいさんは気やすく話(はな)しかけてきて、ジョーの名字(みょうじ)がポーランド特有(とくゆう)のカジミールであると知り、非常(ひじょう)に親近感(かん)を抱(いだ)きます。おじいさんもポーランド出身(しゅっしん)なのでした。

 ジョーが利発(りはつ)な少年であることも気にいったおじいさんは、ジョーを養子(ようし)にして立派(りっぱ)な教育(きょういく)を受(う)けさせ、自分の会社の後継者(こうけいしゃ)にしようと本気で考えます。

 ジョーが祖母(そぼ)と2人暮(ぐ)らしというのも好都合(こうつごう)です。天文学(てんもんがく)者になる夢(ゆめ)を持(も)っているジョーを飛(と)び越(こ)して、おじいさんは親権(しんけん)者の祖母へ、手紙と養子縁組(えんぐみ)の手続(てつづ)きの書類(しょるい)を送(おく)ります。祖母はびっくり。怒(いか)りはおさまらず……。

 幸(しあわ)せの尺度(しゃくど)、価値基準(かちきじゅん)、人によって異(こと)なりますが、ジョーはどんな人生(じんせい)を歩(あゆ)んだのでしょか。おしゃれでユーモラスな文や胸(むね)のすくような言葉(ことば)も魅力(みりょく)です。

 小学生高学年から。 (金沢(かなざわ)子どもの本研究(けんきゅう)会 石野ひろ子)

 

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