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【わたしと新聞】河野祐子(下) 記事の中 卒業生の成長

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 教師(きょうし)という仕事(しごと)をしていると、毎年たくさんの生徒(せいと)たちと出会う。そして彼(かれ)らは私(わたし)たちの元を巣立(すだ)っていく。卒業(そつぎょう)してしまえば彼らもまた勉強(べんきょう)に部活動(ぶかつどう)にと忙(いそが)しい日々(ひび)でなかなか会うこともできない。そんな時に彼らの姿(すがた)を新聞(しんぶん)の中に見つけることがある。というより、見つけるために新聞を読んでいる自分がいる。

 一、二年前に卒業した生徒は、さまざまな大会の結果(けっか)などで出会うことが多い。相変(あいか)わらず頑張(がんば)っている子や、意外(いがい)な競技(きょうぎ)に転身(てんしん)して活躍(かつやく)している生徒もいる。大きな紙面(しめん)の中の小さな名前に、一緒(いっしょ)に学(まな)んでいた日々が次々(つぎつぎ)と思い出されてとても懐(なつ)かしい気持(きも)ちになる。

 この仕事も長くなってくると、結婚欄(けっこんらん)や出生(しゅっしょう)欄で出会うことも少(すく)なくない。生徒たちの成長(せいちょう)になんだか感慨深(かんがいぶか)くなる。ほんのひとときでも同じ時を過(す)ごした生徒たちのことはいつになっても気になるものだ。今頃(いまごろ)どうしているだろうと思いをはせることも多い。

 情報(じょうほう)のスピードが速(はや)い今日(こんにち)。新聞はゆっくりと温(あたた)かな出会いを私たちに運(はこ)んでくれる。これからもそんな時間を大切にしていきたいものだ。 (こうの・ゆうこ 石川県川北町(けんかわきたまち)川北中学校)

 

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