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【始める】グラウンドゴルフのすすめ(4) クラブとポスト どこでも誰でも安全に

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 ヘッドが勾玉(まがたま)のような形をした木製クラブ。ボールを直径三十六センチの金属製の円形枠(ホールポスト)内に入れる。なぜ、グラウンドゴルフはゴルフとこうも違うスタイルなのか−。最初にコースを回った時に疑問がわいた。一九八二(昭和五十七)年に鳥取県泊村(とまりそん)(現湯梨浜町)で誕生し、以外と歴史が浅いグラウンドゴルフ。当時を知る人を探した。

 村教委で開発を担当した一人で、日本グラウンドゴルフ協会常務理事の河本清廣さん(68)に話を聞くことができた。当時、社会教育主事だった河本さんは、高齢者も親しめる新スポーツとしてクラブは安全性を第一に、金属製ではなく木製にしたと振り返る。「木はぬくもりもあるでしょ」と河本さん。ボールが飛ぶと危険なので、転がるようヘッドの打撃面と地面の角度が直角になるようにした。

 「デザインのイメージは、関係者がたまたまテレビで見ていたサッカー選手が履いていたソックス」と河本さん。木工所で試作品を作ったところ、ボールを打ちやすく、思いのほかしっくりきたという。

 次はホールポストについて聞いてみた。比較的近いゴルフがボールを地面に掘ったカップに入れるのとはグラウンドゴルフは違う。いつでも、どこでも、誰でもできるのがグラウンドゴルフの基本理念という。河本さんは「学校の運動場に穴は掘れないでしょ。持ち運びしやすいようホールポストを考えたんですよ」。

 当初、ボールは打ちやすいようゴルフより二回りは大きい直径六センチ、プレー人数は話しながら適度にできる六人と決めたという。ホールポストの直径三十六センチは「この『六』かける『六』です」と河本さん。こうして「円内に入れるのは簡単に見えて、案外難しい」と経験者が口をそろえる絶妙な大きさのホールポストが生まれた。クラブもホールポストも何げない発想からできたが、今もほぼ変わらず続いていることに奥深さを感じる。 (基村祐一)

 

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