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北経随想|アジア随想

変わるIT産業 平瀬隆

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 システムやデータをデータセンターのサーバーに預け、インターネットを介して利用する「クラウドホスティング」。五年ほど前までは導入に消極的な企業がほとんどでした。「セキュリティーが不安」という声が多かった。今では、サーバーの更新時期を迎えた企業の七〜八割がクラウドを採用します。自社でサーバーを持つより、私たちのような専門企業に託した方が管理コストが安く、安全だからです。

 IT業界では人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、ビッグデータが話題を集めています。これらは効率性を飛躍的に高め、大きな付加価値を生む可能性があります。

 例えばIoTは、生産設備の保守に使えます。個々の部品にセンサーを付け、ネットワークでつなぎ、データをクラウドで集めて解析する。すると、どの部品が摩耗していて、いつごろに限界を迎えるのかが故障する前に分かります。経験や勘に頼って不具合を見つけ、下手をすれば故障してから直していた状況が、劇的に変わります。

 生産設備のIoT導入のメリットは保守だけではありません。稼働状況がリアルタイムで把握でき、生産見通しが正確に分かります。取引先とネットワークをつなぎ、情報をやりとりすれば、さらに無駄が減ります。こうした試みは大企業が中心ですが、最近は北陸の中小企業も導入し始めています。

 IT業界の変化はとても早い。数年後さえ、正確に予測できません。社員には常に最新の技術を勉強するように求めています。われわれの業界は人手不足が長く問題となっていますが、生産年齢人口の減少で今後は優秀な人材の確保はますます難しくなります。人材の育成が喫緊の課題です。 (北陸コンピュータ・サービス社長)

 ひらせ・たかし 1953年、富山県氷見市生まれ。静岡大卒業後、北陸銀行入行。渋谷支店長、旭川支店長などを経て2011年にほくほくフィナンシャルグループ監査役。13年から北陸コンピュータ・サービス社長。63歳。

 

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