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北経随想|アジア随想

松川「夢の神通回廊」 中村孝一

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 富山市は三十一年前、年間千五百万人が訪れる全米屈指の人気都市であるサンアントニオ市から姉妹都市の申し込みを受けました。富山市の松川と同じように、町の中心に川が流れているサンアントニオ市。川岸にホテルやレストラン、リバー劇場が立ち並び、市民や旅行者が魅力的なリバーウオークを楽しめるコンベンション都市です。

 一方で富山市の松川は、まだまだ“原石”のまま。何とかしようと、国や県、同市の支援を受けて二〇〇三年、「川と街づくり国際フォーラム」を開きました。サンアントニオ市から招いた専門家は「松川には大きな可能性がある。基本構想をつくり、計画段階から市民が積極的に参加して行動を起こしていけば、夢は必ず実現する」と語りました。その後、市議や県議らもサンアントニオ市を視察。「夢の神通回廊」実現に向けた動きが始まりました。

 〇七年には富山市長も担当部長とサンアントニオ市を訪問。「松川の整備は重要な課題」と委員会を立ち上げました。この時、富山城址公園の西側のお堀を復元して松川と南側のお堀をつなぎ、リバーウオークを生み出すことや、明治−大正時代に富山にあった歴史的建造物を復元するなどの構想が生まれ、イメージ図も完成しました。

 先日、富山の魅力を全国に発信する「水の都とやま取材の旅」を開催。東京から来た女性記者は「美しい夢の世界にいるような松川の景観をさらに高めていけたら、もっと富山市中心部の価値が上がると思います」と意見をくれました。東京にない魅力ある町をどうつくるか。松川と富山城址公園の整備は、富山が生き残るための試金石と言えます。 (グッドラック社長)

 なかむら・こういち 富山市内の職業訓練校卒業後、建設業を経て、1977年に同市の月刊タウン誌「グッドラックとやま」を創刊。87年には、松川で遊覧船を運航する「富山観光遊覧船」も設立する。71歳。富山市丸の内。

 

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