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北経随想|アジア随想

こだわり農業目指す 南出耕市

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 農業の根幹が環太平洋連携協定(TPP)により変えられようとしている中、JAグループでは農家所得の向上が喫緊の課題である。JA小松市はトマトカレーをはじめとした六次産業化事業で、これまで廃棄していた規格外農産物を農家から買い取り加工品として商品化し、野菜や大麦を冷凍やピューレにして販売している。

 また、本年度の農業白書に掲載されたが、建機メーカーのコマツ、小松市、JAの三者でこまつ・アグリウエイプロジェクトという農業連携協定を締結し、コマツのものづくりノウハウの指導のもと、行政とともに地元農産物のPRや農家所得向上に取り組んでいる。

 コメでは「えちゃけな」というブランド米を開発した。このほど市内で行われた米・食味分析鑑定コンクール国際大会を契機に、おいしくこだわったコメを作ろうと三十三人の農家がプロジェクトを組んだ。全国でも有名な山形県の農家の指導を仰ぎ、肥料と作り方に徹底してこだわり、食味値・味度値ともに高い点数のコメに仕上がった。道の駅こまつ木場潟、JAあぐり、小松空港内の空の駅こまつ(いずれも小松市内)で販売している。

 営農指導では、担い手農家へ積極的に出向き、所得向上のための技術指導・経営指導・農産物の生産振興の提案を行っている。農家が困っていることに寄り添い、真に農家のためのJAとなり得るようさらなる「こだわりの農業」を目指したい。

 私は農機具メーカーのプラント営業を経てJAに奉職した。さまざまな部署を経験し上司と部下に恵まれ、与えられた仕事を「天命」と思ってやってきた。

 農業には夢がある。昨年と違う自分、あきらめない自分、めげない自分を目指して精進していく。「人生は一冊の問題集だ」。逆風にこそ新風を吹き込みたい。

 みなみで・こういち 1961年、石川県小松市生まれ。83年弘前大農学部農業工学科卒。85年JA入組。支店次長、企画管理課長、6次産業化・担い手対策室長を経て現在、営農部長。54歳。

 

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